夜中に冬の星座が昇ってくる季節になって, 夜明け前にシリウスが南中する.
11月に入って小春日和でわりとシーイングが良い日が続いたので, 102SEDでシリウスBチャレンジをしてみた.
眼視では難しかった(たまに見えるような気がするくらい)が, 例によってカメラのゲインを調整してみると, ハレーションで大きくなったシリウス主星像の縁にチロチロと小さいのがくっついて見えた.
これまで, GS150CC, MAK150, R200SS で撮影できていて, MAK127では無理だった. 光路の遮蔽のない屈折だと10cm F7でも撮れるということらしい.
ちなみに, アイベルさんのWebサイトにはSkyWatcher BKED100のページがあって, 10cm F9 ED屈折で撮られたシリウスBの写真がある.
シリウスBの主星からの離隔は11"くらいのはず. 撮れた伴星像の位置は合っているか?
撮れたイメージで主星像の中心からの離隔は39ピクセルくらい.
TeleVue 3xバーローの実際の倍率は, 以前R200SS (f=800mm), ASI385MCで撮ったときに他の二重星も使って測ったところ3.5倍だった. ASI533MCだと少しバックフォーカスが長い(385では12.5mm, 533では19.5mm)ので, 倍率はもう少し大きいかもしれない. 一応3.5xで計算すると...
合成焦点距離 f=714 x 3.5 = 2499 (mm)
ピクセルサイズ 3.76 (μm)
離隔 atan(39 x 3.76e-6 / 2499e-3) x 180/π x 3600 = 12"
だいたい合ってた :-)
撮影中〜こんな感じ.
10cmだと軽量お手軽なSA GTiに載るから, 気軽にトライできてしまうのは強みかも.
【了】