2022/12/1に火星が地球に最接近, 12/8は衝(太陽の反対側に来る)で約2年に1度の火星観賞シーズン. この季節になると山陰は晴天をほとんど期待できなくなるが, このところ冬型は緩んでわりと天気が良く, この季節にしては大気も安定しているらしい.
11/18にR200SSでDSOを撮ったついでに火星も撮った. このR200SSは中身が台湾のGS社の鏡に変わっている. f=800mmに3xバーローだと拡大率不足だったのでアイピース拡大で撮ってみた.
12/8はよく晴れて, 木星などを見てみたらシーイングが良さそうだったのでしばらく待って火星も撮ってみた.
1枚めと2枚めは火星がほぼ半回転したところで表裏が見えている.
最近AstroSurfaceを使いはじめて, wavelet分解による鮮鋭化がGimpと比べてよく効くし1つのソフトで全部(スタックから仕上げまで)できて便利と喜んでいたのだが, 最近の火星はwavelet分解による鮮鋭化をしようとすると, 輪郭が不自然な感じになってしまった(↓). 輪郭の不自然さを抑えようとすると, 中身の模様の強調も効かず悩ましい.
それで, 前にやっていたようにGimpのwavelet分解をやってみたのが上の2枚. 輪郭がプルプルして見えるような時は, AstroSurfaceの強い効果のwaveletツールよりも, 分かりやすく効果がマイルドなGimpの方が良いのかも知れない.
結局ケースバイケースで使えるツールを使うべしということなのか...
12/8に火星が高く昇る前に土星と木星を撮った.
木星はこの季節にしてはとても良く見えた. 夕方から大赤斑がこっちに回ってくると同時にエウロパが木星の手前に入ってきて大赤斑の近くにいた. 目の下のコブ?
少しワイドに撮って横にいた衛星2つもいっしょに.
木星も, 最初にAstroSurfaceのwaveletツールでやってみたのだが....
上のGimpで処理したものと比べて細かい模様は出ているのだが, どうしてもザラついた感じになりコントラストもいまひとつ... なかなか1つのツールで全部オッケーということにはならないらしい. まだ修行が必要かも(笑)
MAK127はGPD赤道儀お手軽バージョンでちょうど良い感じになる.
閉じた鏡筒だからなのか, それとも小口径だからなのか(?), 15cmカセグレンや20cmニュートンのように筒内気流で「しばらく待たないと像がガタガタ」という状態にはならなくて, 店開きしてすぐにそれなりの像が眺められる.
Cloudynightsでも, マクカセは鏡筒周りを断熱したら筒内気流はないとか言っている人がいたような...
もしかしたら15cmも純カセよりマクカセの方がいいのか...!?と煩悩が...(笑)
ともあれ, 今年の惑星シーズンはこれにて...
Zzzz.