例の彗星は前回ので終わり...と思っていたら, 最近またアウトバースト(彗星の核からガスやダストが噴出)で明るくなってるとかいう話が聞こえてきたり, 夕方になって晴れてきたりして, もう1度撮りに行くことに...
三瓶西の原は西向き斜面だが, 駐車場は西側に森があって西への視界がない. しかし, 広い原っぱを少し登って登山道入口近くまで行けば(駐車場から400mくらい)近くの低山たちの頭越しに水平線が見える.
歩いて機材を運ぶ必要があるのでポラリエとカメラと双眼鏡だけに絞って担いでいって, 日没を待つ.
結果は...
撮りたかったおひつじ座にいる彗星が撮れた:-) おひつじ座は黄道十二星座の中ではたぶん一番地味で, 星3つを結ぶ線が描いてあるだけ. 自分の星座だけどこういうことでもないと撮らないから(笑)
彗星の所を元のサイズでクロップすると, 尾が枝分かれして広がっている感じが見える.
この夜は夜半すぎまでほぼ快晴. 東の原駐車場に移動して102SEDでメジャーな銀河たちを...
明るさより解像度を求めて, 0.6xではなく0.8xレデューサを使った. ASI533の視野では周辺減光もほとんどなくフラット不要. 両方とも約1時間の総露出だが, ホントはもっと欲しいところ.
M82の赤い所を出そうとおもってL-eXtremeフィルタを使った撮影も試みたが, 同じ露出時間では像が暗くてスタックしても良い結果にならなかった. L-eXtremeフィルタを使うにはF5.6で3分では不足か?
春の夜空は全体に地味なのだが, しし座の前後には大きな散開星団, かに座のM44(プレセペ)とかみのけ座のMel 111がある. かみのけ座の方を85mmで撮ってみた.
かなり露出をかけたが, スタックしてかなり強調してもやっぱり地味. 星像がコンパクトすぎたか... ソフトンかけたりしたらもう少し見やすくなるのかも. 拡大してみたらあちこちに細長いのや楕円形などの銀河が写っている.
【了】