このところ水星が東方最大離角あたりにいて(4/12がそうだった), 夕方の空の低いところに肉眼でもかろうじて見える. 先日4/11に, 黄砂で霞んではいたが夕方快晴だったので水星撮影にトライしてみた.
SX2赤道儀を運ぶ元気がないし, シーイングは期待できないので6インチではなく5インチMAKで軽量なSA GTi赤道儀を積んで行った.
明るくて北極星は見えないので, コンパスを頼りに北を合わせ, 2スターアラインメント(極軸ずれてても一応トラッキングできるようになる)をする必要がある. 1番星の金星は良いのだが, できれば金星とシリウスあたりでアラインメントしたいのに, 1番目の星に金星を選ぶと次の候補にシリウスが出ない...TT どういうアルゴリズムなのか分からないが, ベテルギウスが何とか見えるようになってアラインメント完了.
そこでわんこの散歩の人たちが登場して, 金星を見て喜んでもらい, この春から始めている出前星空ガイドの宣伝をしておく(笑).
それから水星を探して, 初めてちゃんと半月型の水星を見ることができた.
それは良いのだが, 日没直後は案外風が強くて揺れがひどく, なかなか撮影ができない. 200倍の視野の中で星が暴れまくっていたが, しばらくして風が弱まりなんとか撮影できた. まずは撮れるうちに水星.
それから落ち着いて金星.
水星は思いの外暗くてバーローレンズによる拡大ができず(拡大すると露出時間が40msくらいに伸びて, 悪シーイングでぼーっとしか写らない), バーローなしで撮ったのをスタックの時にdrizzle 3xとしてある. なので3xバーローを使った金星と同じくらいのスケールのはず. 水星が赤っぽいのは高度が低いせいかも.
金星と水星の両方が50mmの画角でちょうど入るので, そっちでも撮ってみた↓ すばるももう少し写るかと期待したが, 水星が見えるうちはまだ明るくて星数は少ない感じ.
宵の口の微妙な色の空だと, RAWで撮って後で調整するのがなかなか難しい. カメラでJPEGで出したほうが空の色がきれいにきまる(冒頭の写真).
水星をちゃんと撮ろうと思ったら, 昼間の青空の中にいるの狙うほうが良さそうな気がする. 太陽と金星でアラインメントができればできそうだが...
【了】