出雲観光協会様から出雲天文同好会へ協力依頼で, 同好会のS2氏, T氏, N氏, H氏といっしょにお手伝いに行ってきました. 滋賀の小中学生の皆さん十数名の出雲体験ツアー(?)とのことで, 日御碕周辺や市内で自然や文化を体験する, かなりてんこ盛りな感じのツアーのようでした.
初日の夜に夕食をとった後で夜光虫を見るクルージングをしてから星を見にキャンプ場に上がってくるというハードスケジュール@@
私のところでは先日テスト済みの電視観望機材を使って, 月齢12.2の月明かりにもめげず, 銀河, 球状星団, 散光星雲を観察.
これは↓準備中に見てみたM101. まだ薄明の残る時間に赤道儀の極軸合わせやらアラインメントやらをして, とりあえず超新星まだあるかなぁ...と向けてみると, 眼視では全く見えないM101も渦巻きが浮かび上がり, 見覚えのある位置に超新星はまだ光ってました. 5月より暗くなってはいる.
予定時間より遅れて(21時半過ぎだったかな?)子供たちが到着し, 星空観察開始.
出雲科学館のH先生も来られていて, 簡単に星空の説明をしていただいている間に子供たちの眼も暗闇(といっても月明かりがあるので真っ暗じゃない)に慣れてきて, そこらに店開きしている望遠鏡のかたわらに三々五々集まり, 望遠鏡やモニタをのぞき込んだり, お話を聞いたり, 質問したり...
M101の近く, 上に向いた北斗七星の柄の先にある「子持ち銀河」↓ 私たちの銀河系から遠く離れた2300万光年先にある.
夏の夜空では, 空が明るくても比較的よく見えるのが球状星団たち. 天頂近くに昇るので観望会でも定番のヘルクレス座M13↓
隣に店開きしていたS2氏はC8(20cmシュミットカセグレン)で見せていたので, カメラで増幅された画像と, 直接眼でのぞく星たち(そっちの方が感動的かも)を見比べることができたことでしょう.
100光年くらいのサイズに数十万個の星が集まっていて, 私たちの太陽の近くと比べたら100倍以上も星が密集していると説明すると, ある子は「その何万個もの星に全部名前があるんですか?」と質問@@ どうなんでしょう? 私も知りませんが, 球状星団の中に多いという特異星の研究とかしてる人は個々の星を識別してるんでしょうから, 番号とか付けてるのかなぁ...?
夏の天の川の見どころとも言えるさそり座〜いて座あたりは, 月がいて座にあって真っ白だったので残念ながら眼で直接天の川を見ることはできませんでしたが, 望遠鏡で月から15°上の散光星雲に挑戦してみる↓
写りはするが赤い色があまり出てこないのは, やはり月明かりのせい?
ハードスケジュールの疲れをものともせず, 子供たちは星のオジサマたちが望遠鏡や双眼鏡で見せてくれる星空にかなり食いついてました(笑)
やはり自然体験を求めて冒険的なツアーに参加してくる子たちなので興味があるんでしょう. 30分ほどの予定時間はあっと言う間に過ぎて行きました. 月はあっても快晴に恵まれて雲の心配なくいろいろ見ることができて良かった.
次の機会があるなら, 天の川が見える月のない夜に来れたらいいですね.
Enjoy the tour kids!