三瓶自然館サヒメルのプラネタリウムがこの春3月にリニューアルして, コニカミノルタのGemini Star ∑という最新鋭の機器に変わった. それに, 今月末5/28までプラネタリウムの番組制作やイラストや天体写真を手がけるKAGAYAさんの作品が公開されている.
ということで, ふらりと寄ってみた.
プラネタリウムではいろいろなプログラムが投影されているが, 星空をたっぷり楽しみたい方は「星空案内」がオススメらしい.
解説員さんの生解説で最近の星空をたっぷり見ることができる.
イマドキのプラネタリウムは肉眼で見えない暗い星まで投影されていて双眼鏡などで見ると実際のように星雲や星団が見えるというウワサを聞いたので, やってみた.
星雲はいま一つだったが, 散開星団や大きめの球状星団は星がたくさん集まっているのがちゃんと投影されていた. 確認したのはM46, M47, M35, M44, M13, M22.
春の星空案内だったので星雲や星団がたくさんある天の川をあまり見られなかったが, 天の川自体は微光星と暗黒帯が入り乱れた感じに見えた. 肉眼で見た感じは, 星の色も含めてかなりリアルな感じで楽しめる.
ひとつだけ興が冷めるのは, 双眼鏡で拡大してみると明るい星(大きめの丸で投影される)の中に天井スクリーンのポツポツした穴が見えてしまうこと. その意味では素直に肉眼で見る方が良いかも(笑)
KAGAYAさんの作品展示はとても人気のようで, 連休中だからというのもあるかもしれないがサヒメルを訪れる人がいつになく多い気がした. 入口のあたりに黄道十二宮のイラストがあって, 「これは実際の星空じゃなくてイラストじゃん?」と思いながら歩いていくと...
さらに奥に進んで行くと, 世界各地をまわって撮影された星景写真が! これは圧巻だった.
南半球のどこかでとられた南天の天の川. 日本からは見えない南十字星付近. それに, 黄道光が東から南東へではなく, 北東へ伸びている.
さらに...
連休中に所用で大分へ行くことがあり, 九重連山にある九重青少年の家のプラネタリウムを見た. わざわざここに来たのは, 大平技研のMega Starという機械があるから.
上映時間の少し前に来てみると, 人はまばらで職員さんたちは入口の事務室の中にいる.
やがて人がパラパラと集まり, 職員さんがでてきて受付が始まる.
わりと大きめの望遠鏡なども置かれていて, 星空観察会なども行われているらしい感じ.
これがMega Star. 2年前に導入されたらしい.
Mega Starが発表されたのは1998年で, 世界で初めて100万以上の星を投影して天の川を無数の星の集まりで表現したとのこと. ちなみに肉眼で見える星(6等星以上)は全天で約8600個と言われている. 100万個というと, 11等星くらいまでが網羅されていることになる.
見た感じは, サヒメルのGemini Star ∑と似た感じだったが, 双眼鏡で見ると球状星団はツブツブにはなっていないようだった.
双眼鏡で確認できたのは, M35, M41, M42, M46, M47, M13, ω星団.
ω星団は全天でいちばん大きな球状星団だが, それでもボワッと表現されていた.
やはり機械も小さめだし, スペックでは三瓶の最新鋭機の方が上なのだろう.
連休中の土砂降りの雨の中でプラネタリウム観賞. なかなか良かった.
【了】