先日, 新月翌日の夜の快晴で出撃 :-)
風は弱そう, 銀河まつりとなればR200SSか...となるのを思いとどまり, 軽量で先日何か使えそうな予感のしたGS150CC+笠井0.6xレデューサを持ち出した.
これで, 渦巻きの巻きつき方が特徴的なM100を...
しつこく撮ってたら他の銀河たちが西の方へ去ってしまったので, 球状星団まつりに切り替えてM13を. 今まで何度か撮ってなかなか会心のできが得られていないので, これもしつこく撮ってみた.
仕上げてみると, これはいい感じかも:-)
ところで, M13はAPP(AstroPixelProcessor)でスタックした後でRawTherapeeでホワイトバランス調整をしようとしたら, どうもうまく行かない. 背景の灰色のところでWBを取ると星団が緑っぽくなったり青っぽくなったりする. それで, あきらめてWBはあまりいじらずにGimpでtoneカーブとsaturationの調整をしたら, こちらの方がうまくできた. どういうことだろう??
それで, M100の方もRawTherapeeはやめてAPP→Gimpでやってみたら, こちらもその方が銀河の細部が良く出た.
RawTherapeeはWB調整がやりやすいので, APPでスタックした後の処理によく使うのだが, 使わない方が良いこともあるのかもしれない.
主砲の傍らでは, 最近注目のかんむり座を撮るために持ってきたオールドレンズAi Nikkor 105mm F2.5(フィルタ径52mmなので手持ちのプロソフトンクリアフィルタが使える)を試している.
結果は...
マークをつけたT星は80年ごとに2等級まで明るくなることが知られる再帰新星で, 前回のバーストは1946年, 昨年から増光の前兆となる減光が見られていて, 前回の観測記録を参考とすれば2024年春から夏にかけていつ増光してもおかしくないとのこと. 2等級まで明るいのは1〜2日らしいので, これからしばらく目が離せない. 2等級というと, この写真で一番明るいかんむり座αと同程度ということになる.
1970年代から30年にも及ぶ期間のベストセラー中望遠Nikkor 105mm F2.5は, F4に絞ると今どきのレンズと比べても勝負できそうなシャープな絵が得られることが分かった.
それから, 星座を見やすくする効果がちょうど良いと言われるプロソフトンクリアフィルターについては, 今まで50mmや広角系で使って星像がでかくなりすぎるとか周辺の星のハレーションが歪むとかであまりいい感じがしていなかったが, 100mmくらいで使うと, あまり明るい星のないマイナーな星座が生き生きと描けることが分かった. 星の色の微妙な違いも見える.
Mel111の写真では三角形の並びの左側にNGC4565 (ニードル銀河)も小さくクッキリと見える. 明るい星は大きくぼかしつつ, 暗い天体もちゃんと見せてくれるということかも.
ナルホドこれが「ちょうど良い」感じなのか.
最後の2枚の星の色がちょっと変なのは, すでに薄明が始まっている中で3, 4コマで撮ったから仕方ない.
ZZzz....