2月末に春が近づいて来てることを感じさせる快晴の2日間, 夕方南の山際まで澄み渡った空はカノープス日和:-)
カノープス(りゅうこつ座α星)はシリウスに次ぐ2番めの明るさをもつ恒星(太陽以外で)で, 赤緯-52.7°, 日本では地方によりギリギリ南の地平線上に顔を出すくらいの位置にある. 90-52.7=37.3°, つまり北緯37.3より北では地平線の上に出ない. 新潟の柏崎とか福島の富岡町あたりになる. 出雲は北緯35.2°なので, 南の地平線から約2°まで上がる.
ちなみに出雲平野の北西の端にあって南〜西の眺望の良い奉納山公園から三瓶山を望むと, その高さは角度にして約2°(atan(1.124/30)). カノープスは三瓶山の高さくらいの所まで昇ることになる. 日御碕あたりは三瓶の真北になり, 南の展望が開けたところなら, カノープスが三瓶の頂上をかすめるのが見られる. 奉納山では長浜と三瓶と出雲の夜景がいっしょに入る.
2/27の快晴の宵に奉納山でカノープスアタック!
Flickrに置いてあるタイムラプス動画↓
(Fujifilm X-T20 ISO3200 Jpeg/L Fine 露出3s 間隔10s, Ai-S Nikkor 50mm F1.8=>2.8 360コマ, Samyang 85mm F1.8=>2.8 74コマ; Shotcutで動画作成)
人の世の喧騒をヨソに, 人知れず山際に現れてスーッと滑って行き, 女三瓶のアンテナあたりにぶつかるように沈む.
スタックして星たちの軌跡の静止画も作ってみた.
ちなみに, カノープスはシリウスの南の方にあり, シリウスが南中する頃に南の地平線まで晴れて展望の良い場所で(北緯37°より南)見ることができます.
「寿星」「南極老人星」の別名があるという.
人の世が混乱の中にある今, 星に祈りましょうか.
【祈】