昨日の夜坐の後は, とても天気が良かったので春の星空案内をしました.
坐禅の終わる19:40には金星は西側の丘にかくれ, 火星は小さくてあまり見えないし, 月もない. この時期は20時すぎまで空が暗くなりきらないので望遠鏡を使っても眼視だと暗い天体はなかなか見栄えしない. しかし天の川のない春の夜空には遠くの銀河たちがひしめいている(彼らは眼視ではだいたいしょぼい).
(眼の前の公園の街灯のせいで暗くなっても暗い天体は眼視ではあまり期待できないですが)
ということで, 今回の星空案内は完全に電視観望に振り切ることにしました.
- Evostar72ED+笠井0.8xレデューサ(72mm, f=336mm F4.7)
- 3cmファインダー (アラインメントで使うだけなので集光力は要らない)
- ASI533MC
- StarAdventurer GTi (この↑構成だとウェイトが1kgで済む!)
このようなことで春の星のまばらな空に立ち向かう(笑)
春の星座を説明してからM44プレセペ星団, おとめ座銀河団のマルカリアン・チェイン, おおぐま座の銀河M81&82, りょうけん座の球状星団M3の順で見ていただきました.
ASILiveによるライブスタック(ダーク, バイアスなし, 露出10〜20sで数枚)の画像(JPEG)がこんな感じ.
マルカリアン・チェインをササッと導入してお見せできるのは自動導入赤道儀のStarAdventurer GTiの強みかも.
坐禅会の後の星空観賞だと, ちょどそのタイミングでの天気と雲の具合によって, するかしないか判断するので, 設置に手間をとる大きめの機材はダメで, 小型軽量なSA GTiがまさに適材.
電視観望だとお客さんには椅子に座ってPCの画面を見ててもらえば良いので, とてもバリヤフリーで年配の方や望遠鏡をのぞき慣れていない方でも大丈夫.
眼の前でジジーと安っぽい直流モーターの音を響かせて回転する小さな望遠鏡の姿も, おもちゃの天文台みたいで好評でした. 見た目の安っぽさと画面に映る眼ではとても見えない天体の姿のギャップが良いのか?(笑)
惑星も月もない春の空も, お手軽自動導入電視観望システムがあると銀河散歩がなかなか楽しめそう.
【了】