3月に撮っていたけど放っておかれた写真を...
Kemble's cascadeという一直線の星の並び. きりん座という地味な星座(いちばん明るいα星でも4等級)の中にある. 右上から左下へ, 真ん中の明るい星が5等星, 左下の小さな散開星団NGC1502へ流れ込んで行く感じの配置.
「星団(cluster)」というわけでもなく, 「星座(constellation)」でもない. こんな感じの中途半端な星の集まりはasterism(アステリズム, 星群?)というらしい.
きりん座はペルセウス座と北極星の間の, 一見して星がなさそうなところに「ある」. 一応天の川にかかっているので暗い星はたくさんある. 地味という言葉を体で表したような存在. 派手な星雲や星団がないので, この地味なKemble's cascadeという星の並びが引き立つのかもしれない.
他にも, IC342という, 9等級で視直径20'(月より少し小さい程度)にもなる巨大な銀河がある. M〜でもNGC〜でもない巨大な銀河(マゼラン雲を除けば銀河系の外の銀河ではかなり上位ランキングに入る: M31, M33, M101, M81の次くらい?). 星間ガスやダストに遮られて暗く見えるということらしい.
地味なりに魅力的な場所に見えてきた. この秋に...