今年3月に発見されたカシオペアの新星(Nova Cas 2021)は 5月上旬に5等台まで明るくなったと話題になっていたがまた暗くなりつつあるもよう. 先日の晴れ間, 満月すぎの月明かりがあったが撮っとこうと思って出撃.
新星の場所はカシオペア座とケフェウス座の間の風光明媚な所で, 散開星団M52とHα領域のバブル星雲と共に三角形をつくる感じ. 明け方に惑星も見たかったのでGS-150CCを持ち出して先日作った0.74倍レデューサを使って撮ってみた.
カシオペア座がそれなりの高さに昇る夜中過ぎには月例19.6の月も昇っているので淡い星雲を写すのは妥協. それに光学系がf=1350mm/F8.9でGPD赤道儀にはちょっと厳しそうだしあまり露出をかけていない. なのであまりたくさんの星は写っていない.
一応, GS-150CCに例のレデューサを付けるとAPS-Cの画角でちゃんと星が撮れることは確認できた♪♫ 星像が少し太っているのはガイド誤差の他, 悪シーイングも効いていると思われる(EVFでフォーカスを合わせる時に星がチロチロ踊っていた).
下は比較のため, 昨年11月に撮った同じ所の写真を↓. こちらの方が画角が広く, 明るい光学系で好条件で撮ってるので星や星雲もたくさん写っている.
左上の星の集まりはM52(Salt pepper cluster), 右下の赤い星雲にシャボン玉みたいな構造が入ってるのがバブル星雲. 上の写真にある新星が下の写真に無いこと分かります?
5月上旬には5等級まで明るくなり, 肉眼でも見えるほどだったらしいが, この写真では周りの星と比べるとだいたい7等級くらい.
新星とは?
この新星は「古典新星」という種類のもの(普通の新星ということ)で, 白色矮星を含む連星系で, 白色矮星に近くの恒星から流れ込むガスが降り積もって, 急激な核反応を起こすことで白色矮星が急に明るくなるということらしい.
その他の収穫