AstroStreet 0.5x 2インチレデューサ
6インチ純カセグレンのGS-150CCはf=1830mmでAPS-Cの画角に月が入りきらないし, この長焦点でディープスカイのガイド撮影をやろうという気にならない. (GPD赤道儀だし)
それで, レデューサを何とかしようと考える.
0.8倍のレデューサは72EDに使っているものが流用できるが, 1830x0.8=1460mm. もう少し短くしたい.
AstroStreetで0.5倍レデューサ(2インチ)の安いのを見つけて(台湾のGSO製と思われる), それを使ってみることにした. 本来はアイピースの先端に付けるものらしく, カメラにつけるにはバックフォーカスを何とかしないといけないかも知れない.
案の定, ふつうにT2-Fuji XマウントアダプタにM48-M42アダプタを介してねじ込んで使ってみると, GS-150CCでは焦点面が前に行き過ぎて接眼筒を延長筒なしの最短にしても合焦しないTT. 焦点面をもっと後ろにもってくるには, バックフォーカスを縮める必要がある.
マウントアダプタを切り詰めることも容易でないのでしばらく放っていたが, KenkoのT2マウントアダプタはカメラ側のリングが薄く, M42の筒の長さでバックフォーカスを合わせる構造になっているのを見つけた. つまり, Fuji-X用のアダプタのM42筒(ミラーレス用の長いやつ)を外して, 一眼レフ用の薄いのに替えれば, バックフォーカスを大幅に短縮できるかも...という目論見.
これは↓それを実行したもので, Fuji-Xのカメラ側リングにNikon-F用のM42リングを入れて, そこにレデューサを取付けてみたもの.
これで, 眼視と同じ延長筒50mm+25mmをつないだ状態で合焦が得られた.
撮影してみたら↓倍率0.47. 仕様よりもさらに縮小しているし, APS-Cサイズでも周辺がかなりケラれて像もボケてしまった.
さらにバックフォーカスを縮めることができれば, もう少し倍率をおとなしくして像質はマシになるだろう...ということでさらに試行錯誤.
レデューサのレンズ径がちょうど40mmでM42筒の中にすっぽり入るので, KenkoのFuji-X用T2アダプタのM42筒の底(カメラ側)に入れてみた. もともとレデューサで使われていたレンズ押さえのリングも実はM42ネジであることが分かり, それを使ってレンズを押さえた.
こんな感じ↓
前側:
後側:
レンズはアダプタの後端にあってバックフォーカスはミラーレスのフランジバックとほぼ同じくらいの20mmくらいになる.
撮影するとこんな感じ↓, 倍率は0.74倍.
そのうち星像テストを...
GS-150CCの撮影モードいろいろ
以下, すべてGS-150CC付属の延長筒は50mm+25mmを付けた状態(ここに1.25"天頂プリズムを付けて眼視に使える).
忘れないように接眼部の配置を記録しておく.
補正レンズなし直焦点
(2"-M42アダプタ/M42延長筒15mm/マウントアダプタ)
GSO 2" 2x EDバーローレンズを使う場合(延長筒を追加)(2.2x)
(2"延長筒/バーローレンズ本体/2"-M42アダプタ/M42延長筒15mm/マウントアダプタ)
上記のレデューサ(0.74x)
(2"-M42アダプタ/M42延長筒15mm/レデューサを仕込んだKenkoマウントアダプタ)
了.