木星の昨年いちばんよく写った写真↓
最近の写真↓
日によってseeingの違いがあるとはいえ, 機材が良くなっているはずなのに昨年のより縞模様の細部が写らない. しかも, 眼視で見る感じよりも写りが悪い(PCのモニターで見ていてもフォーカスがわかりにくい)ということにふと疑問をもって, GSOの5倍バーローレンズを疑い始めた.
安価で評判も悪くないが, 内面反射の処理がよろしく無いので内側に反射防止シートを貼ったり, ジェットブラック(アクリル塗料)を塗ったりして使っていた. このバーローレンズは撮影にしか使わないので, アイピースのように眼視で像を確認したことがない.
それで, 以前のようにアイピース投影法で撮ってみた.↓
...多少良くなった? モニターの像はバーローのときよりシャープでフォーカスも合わせやすくなった. アイピース投影の場合は像の大きさをアイピースとセンサの距離で調整できて, センサへの投影像をより大きくできるのも便利.
さらに, seeingがそれなりの日には20cmより15cmくらいの方がよく見えるとかいう話もあり, R200SSは鏡が古いので多少コントラストが落ちているのもあるのでBKP150で同じ方法でやってみたら...↓
これは昨年の水準を越えたかも:-)
同じ方法で撮った土星↓
輪のいくつかの領域と本体の複数の縞模様が出ていて, 今までよりもかなり良いかも.
さて, そのココロは?
- GSOの5倍バーロー(台湾製で3枚玉アポクロとのこと)よりも賞月観星10mmアイピースで拡大する方が, 15cmF5や20cmF4の短焦点反射望遠鏡と1/2インチセンサの組み合わせでははるかに良い像が得られる. (センサ上の像のサイズも関係ありそう)
- もっと高いバーロー(EDレンズ仕様とか)なら違うかも?
- もしかしたらもっと長焦点のF10くらいなら, 2.5倍くらいのバーローで良い感じなのか?
- もちょっとがんばってみようか? R200SS!
追記: もうちょっとR200SS
R200SSの斜鏡の洗浄をして(くもりが気になっていた), 再度挑戦.
3番めの写真よりはかなり良くなったが, やはりBKP150の方が良いかも... いや, コントラストで負けても解像度はこっちか?? 微妙なところ...