RAWで撮った天体写真(もとのデータはたぶん12bit)をSirilでスタックした後は, FITSという形式の16bit画像データになっていて, これをすぐに8bit(RGB3色で24bit)に落としてGimpで処理するのは微妙な階調が落ちてしまってダメなので, darktable(RAW現像ソフト)でレベルと色の調整をやってから8bitのJPGに出して...というのをやっていた.
つい先日darktableでレベルと色の調整をするのを調べて, これからそうしようと思ったばかりだが, RawTherapeeというオープンソースソフト(こっちの方が古い?)があるのを知って(Ubuntuにも入っていた!), こちらを使うことにした.
darktableの処理は良さそうだがUIでファイルへのアクセスがどうなってるのか今ひとつよく分からない(ファイルを消去してるのか, "film roll"というリストから消してるだけなのか? そもそも"film roll"とは何でどこに保存されてるのか? etc.)気持ち悪さがあったのと比べて, RawTherapeeはフォルダーにアクセスしてファイルを読んで... いろいろ処理して... 表示された状態でファイルに書き出して... というのが分かりやすい. それに, Wavelet分解による処理機能もあったりする. ちまたでは理系向けとかマニアックといわれているらしい. darktableの方が使いやすいという評判もある.
しかしRawTherapeeの方がよさそうな気がする.
ちょっとやってみてだいたいこうやれば使えるということが分かったところで, 忘れないようにメモ:
- UIはFile Browser, Queue, Editorの3つ. ファイルを右クリックで開くとEditor単独で起動するかも.
- File Browserではサムネイルの下にファイル名, EXIFの撮影データが表示される.
- 画像のExport: 処理(フィルタの設定)後にQueue(ギアのボタン)を押しておき, Queueタブで再生▶を押すとまとめてファイル出力される. またはEditorの下端のSave current image.
- Level/Color調整はEditorタブで.
- Exposure: Autolevels, Tone curve
- Color: White balance
- Wavelet処理機能がある.
- Wavelet levels ON:
Wavelet levels: 9 or whatever
Process: one level (Level指定), all で表示するwavelet成分を指定 - Contranst ON:
レベル1, 2, ...の各成分のコントラストを変える. 有意な模様などがある成分を強調する.
Appli To: "whole luminance range" (こっちで良さそう) or "highlight/shadow" - Chroma ON:
"Link contrast range" - Denoise and Refine ON:
各レベルで, 下のスライダを右に振ってその成分を強調するとノイズが見える, それを消すように上のスライダを調整, そして下のスライダを元に戻す; これを各レベル(ノイズが乗る詳細なレベル1-4)で