風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

早い梅雨明けで夏の空が数日

先週は珍しく早い梅雨明けで, 山陰でも3日連続で晴れた. 6月末にこんなことになるとは...(笑)

前回持って行って使えなかったR200SSでM13のリベンジから.

M13 (ヘルクレス座球状星団): R200SS, GSO 2" coma corrector, Fujifilm X-T20 ISO3200
light 5x3min, 33x1min, dark 13x3min 17x1min, bias 20, flat 20
Stacked by APP, tone/WB by RawTherapee.

X-T20 (XTrans CMOS IIIセンサ)は, ダークフレームがあわなかったり(?)すると中央部のAF用のセンサ領域の背景の明るさが周囲と違うという現象に出会うことがある. このケースはそれが出てしまって, しょうがないので背景の黒を暗く落としてギャップを目立たなくした. そのせいか微光星が消えて広がりと階調が今ひとつTT

少し明るめに仕上げると, 下のように↓中央部に四角い黒さの違う領域が見えてしまう.

M13 (少し明るめに仕上げたもの)

もしかしたら, ライトフレームの撮影のときに背面のLCDを起こさずに撮ってしまっていて, 後で気づいて起こしたのだが, 多くのライトフレームでいつもより放熱が悪い状態でセンサ温度に違いがあったのかも.

それから, F4でISO3200で1分と3分で撮ったわけだが, まだ中心部のつぶつぶが白飛びしてしまって, もっと短時間露出が良いのかもしれない.

2つめのターゲットはまだR200SSでちゃんと撮っていない白鳥座のクレセント星雲. γ星の周囲のハート型の星の並び(これに着目して撮ってみても面白いかも!?とふと思う)の端に位置する.

白鳥座クレセント(三日月)星雲(NGC6888): R200SS, GSO 2" coma corrector,
- no filter, Fujifilm X-T20 ISO3200, light 20x3min, dark 13, bias 20, flat 20
- STC DuoNB filter, Fujifilm X-A1m ISO3200, light 26x3min, dark 14, bias 20, flat 20
Stacked by APP, tone/WB by RawTherapee.

フィルタなしでX-T20で撮ったコマと, STC Duo Narrow Band (DuoNB)フィルタでX-A1(IR改造)で撮ったコマを混ぜてスタックした. Crescent (三日月)の他, Ear(耳)星雲とも呼ばれる. 赤く細かいヒダのような構造が青白い光に包まれる.

最近明け方近くになると南から東の空に惑星たちが並ぶ. 明るい星たちは右(西)から土星, 木星, 火星. 土星木星の間に海王星(Neptune)が潜む.

土星(Saturn), 木星(Jupiter), 火星(Mars), 海王星(Neptune)(後で星図で探して見つけた): Samyang 12mm F2.0=>2.8, Fuji X-T20 ISO3200 20s (JPEG 1枚撮り).

薄明が始まる頃に金星が上がってくる. その下に水星も来ているはずだが明るくなって見えずTT 火星と金星の間には天王星もいるはずだが, これも明るくなって見えずTT

木星, 火星, 金星(Venus) (水星と天王星は明るくなって見えずTT): Samyang 12mm F2.0=>2.8, Fuji X-T20 ISO1600 3s (JPEG 1枚撮り)

この日は風が強いわけではなかったが, 時々気まぐれに風が吹くとガイドが5"くらい暴れることがあった. R200SSは風に弱い. 風がないときは1"くらいに収まっていても, 3分の露出時間内に風が来ると暴れた瞬間が記録されて星像がいびつに... 三脚がGP-HAL70+ハーフピラーだが, 接続のところで剛性が落ちてるかも知れない. SX-HAL110に変えるともう少し風の影響が抑えられるか... 少し期待.

 

撮影風景↓

惑星たちは, R200SS+TeleVue 3xバーローで撮ってみた. その処理はそのうち...

zzz...

 

追記:

X-T20のダークのAFセンサ領域の周囲とのギャップについて, AF/MFの設定を変えてダークを撮ってみたが, これによって変わるわけじゃなさそう.