これは正しいのだろうが, 眼鏡のケースが考慮されているわけじゃない. お役所発表の「正しさ」を一方的に押し付けて, いろいろなケースの現実を科学的に考えもしないで受験という人生でも大事な機会を奪うのはどうかと思う.
基本的にマスクは飛沫を飛ばす方を塞ぐことに効果をもつのであり, 飛沫が飛ぶのは口. 鼻は主に吸う方で, 外部から入る飛沫に多少効果はあるのかもしれないが, μm以下の小さな粒子の吸引をマスクが防いでくれることは期待できなさそう.
眼鏡の場合とか, 呼吸量が多い(肺活量が大きいとか, 体を動かしたり頭を使ったり)の場合など, 現実に今の日常の人々のマスクの使い方を見てみると, 所謂「正しい使用法」をしていない/できないケースも多く見かける.
入学試験という重要な場で失格を伴うほど厳しい規制をするのなら, そういう現実をよく考慮した上で入試のためのマスクの使用法で守るべき規則を定めているんでしょうね?と問いたくなる.
追記
別の記事でこういうのも.
このケース, 実は若者というわけではなくマスクの付け方だけが失格の原因ではなかったのかな?とも思われたり....
追記2
とても詳しい解説がありました.
追記3
さらに, JBPressに伊東氏(東大教官)の詳しい記事がありました. 入試史上前代未聞も事件だったようですね.
年をとってから大学や資格試験に挑戦する方の多くは尊敬すべき内なる若さと勉強熱心の人々のように思いますが, 49という年で若者たちの中に入ってここまでやらかしてしまう方がいるという現実は, 今の世の中の何を表しているのだろうか?と考えてしまいます.
<合掌>