医療現場からの記事.
PCR検査が増えて早く見つかるようになった, また治療法も見えてきたので重症化する割合は減ったとのこと. しかし死亡率が低下しても医療現場が逼迫するとできる治療もできなくなって亡くならなくてよい人が亡くなることになるので, やはり気を引き締めて密を避け, マスクを着け, 手指消毒を, ということらしい.
舛添さんはPCR検査を増やせという.
日本でPCR検査が増えないのは厚労省や感染研の陰謀だとかも.
しかし, たとえ国内で強い検査・隔離政策で押さえ込んだとしても, 国境を開けば必ず外から入ってくる.
この感染症の特性は従来あったホントに恐ろしい感染症と比べると重症率や死亡率は低く, しかし感染力は強いというもの. なにか中途半端な「怖さ度合い」に対して, 隔離政策による世界的な国境封鎖時代になっているという非常に特殊な状況が続く.
結局, 長期的には多くの人が感染して免疫をもつようになる以外に出口はないのだが, その長期戦の中で, 経済(つまり生活)を潰してしまうとそれが病気以上に大きな禍となる.
これは少し前(10/5)の医療現場からの記事. (JBPressの無料会員向けの記事で登録が必要)
感染症専門医の忽那氏へのインタビューで, 新型コロナ対策をめぐる「リスク・コミュニケーション」の難しさが書かれている.
内容をかいつまんで拾ってみる.
「検査は、社会活動を拡大するに当たって一定の役割はあっても、感染予防の代替になるわけではない」「不安を軽減する作用はあっても、100%取り除くことは不可能」「事前確率が高くない人にたくさんの検査を行うことは、広い砂浜で一円玉を探すような行為で、労力・コストを考える必要がある」
「PCR検査を国民全員にやれ」といった極端なことを言う人や、検査不足を政府批判の道具に使う人がいて、それで議論がややこしくなってしまった
今後は、いかに感染を広げずに経済を回していけるのか、それを考えて助言していきたい
日本にはCDC(疾病予防管理センター)もありません。アメリカはもちろん、中国や韓国、台湾にもCDCはあります。指揮系統の整ったCDCのような組織が日本でも必要なのではないか
新型コロナ感染症は、医療現場だけでなくあらゆるところで日本・日本人の強さと弱さを炙り出しました。
幸いなことに、欧米のような新型コロナ感染症の爆発による医療崩壊を避けることができており、今のところ感染症医や集中治療医の不足という“弱さ”は露呈していません
ようするに, 分からないことを適当にしゃべる人の話に警戒し, 正確な情報を求め, 正しく怖がりながら, 感染症時代を生き抜くためのバランスのとれた「感染制御」と経済活動を粛々と続けることが必要なのでしょう.
人前でマスク, 手を洗う, 口や鼻を漱ぐ, よく寝て温かくしてストレスためない, 感染した人を責めない, 経済活動する...くらい?
海外に行けないのが...TT