12月の第1日曜日に恒例の歳晩忌(さいばんき)を行じました.
(「歳晩忌」「さいみて」についてはこちらの記事を↓)
今月になってだんだん冬型の天気になり冷えてきましたが, 幸い日和もよく30人近い方々がお参り下さいました. 寒い中お出かけくださいました檀家の皆様, 御詠歌講の皆様, 先週境内清掃していただいた真幸会の皆様, ありがとうございました.
2020年以来, コロナ禍でお寺の行事も自粛で, 春の大般若会, 夏の施餓鬼会など, 本来なら近隣のお寺の皆さんが集まって一緒に勤めていた行事もそれぞれのお寺ごとにこぢんまりと続けてきました.
行政上の扱いもだんだん緩和されているようだし, 来年は通常に戻るのだろうか?と考えながら, すでに「普通」がどんな感じだったかも忘れてしまった気もします.
この3年間, 世の中(とくに報道)の喧騒とは裏腹に, 檀家様のお葬式で新型コロナ感染症で亡くなられた方は皆無でした. ところが最近になって初めて, 新型コロナ感染症で亡くなられた方の葬儀がありました. こともあろうに, ちょうどその日, 当方でも新型コロナに感染して出かけられない状態になっており, 結局葬儀を1週間近く延期していただくことになってしまいました.
こういうこともあるんですね.
新型コロナと診断されると, なかなかご家族の面会もできない, ご臨終の後は直接火葬されるなど, 逝く側も送る側も何かと寂しいことが多いようで本当に気の毒です. ささやかな葬儀の内にも, 致し方ない状況を受け容れて安らかに旅立っていただけるように祈るばかりです.
また一方では, 今年は檀家総代の主だった方々が立て続けに亡くなられた年でも有りました. 今年初めに新型コロナワクチンの3回め接種が始まった後, 春から夏にかけて(新型コロナ感染ではない)死亡数が異常な増加を示していたなどの統計もありますが, もしかしたら高齢の方々が急に亡くなられた背景にはワクチンの影響があるのでは...と思ってしまいます.
ワクチンの予防効果についても, 結局は接種した人もしてない人も新型コロナに感染するリスクはあまり変わらないとか, 予防接種後の死亡のケースは, 季節性インフルエンザの予防接種の記録では1億人中10人くらいなのに対し, 新型コロナでは国民の大半が打った段階で1800人以上という統計も出ています.
アフリカではコロナ禍の初期には多くの感染者と死亡者が出ましたが現在はすでに克服されている, つまりワクチンではなく自然な状態で免疫を獲得した方が結局は効果的だったという情報も.
2020年以降, コロナ禍に始まった世界の停滞, ロシアのウクライナ侵攻, 中国では習近平体制の独裁化が進み, 今年は安倍元首相の暗殺事件, そして事件究明はどこへ行ってしまったのか旧統一教会叩きばかりの異常な偏向報道, これは基本的人権の根幹でもある信教の自由に対する凶暴な挑戦のはずなんだけど宗教界はほぼダンマリを決め込み, 江戸時代の日本から何も変わっていないのだと思い知る. 希望を見出すことの難しいこの国内外の状況を見ながら年を越すのは辛いものがありますが...
こういうときは人間世界に一旦背を向けて, この世がいかに美しく創られているかを振り返ることも必要かも知れない. 私達の体内ではこうして悩んでいる間にも細胞たちが絶妙のはたらきを続けていて生かされていることも.
お元気で良いお年を!
☆祈☆