盆の棚経が終わった夜はとても良く晴れていたので三瓶東の原へ.
駐車場の脇にある野外レストランに遅くまで人がいてなんだかいつもより騒がしいと思ったら, 石見ワイナリーがお盆期間に時間を延長して営業していたらしい.
だいぶ早く昇るようになったアンドロメダ銀河を72EDで視野いっぱいに撮ることと, 何とか調整ができたR200SS(F4の明るさに期待)を試すのが主な目的.
成果は以下のように...
(画像処理はSirilでスタック, darktableでレベルと色調整, gimpでwaveletデノイズ)
- R200SS: 明るいので比較的短時間で撮れる. フォーカス調整は微動なしの接眼部ではなかなか厳しく要改良かも. GSOのコマコレで周辺部は今ひとつ. 接眼部の傾きの問題も?
- 風: R200SはBKP150よりさらに一回り大きいので風が吹くと揺れて星像があまくなってしまう(架台がGPDなので). その点はEvostar ED72だとあまり風に影響されず歩留まりが良い.
- 広角で天の川: あまり本気じゃなく, 子がコンデジ星野写真に挑戦した後で余っていたポラリエに載せてX-E2のインターバルタイマで(Tで30秒の繰り返し)適当に撮ったもの. なのでISO6400と高めでF2.8(本気のときはISO3200, F4). でもかなり良く写った. Nikkor 50mmとかで本気で撮れば良かったとちょっと後悔.
- 火星: 最近になってだいぶ大きくなり, コンスタントに模様が見える. この日は大シルチス付近が見えているようだったがseeingが今ひとつ. 眼視ではクッキリした輪郭がユラユラと高速で揺れる感じ. 写真は輪郭が2重のコマが多かった.
- 色調整: Sirilでスタックした後にレベルと色合いの調整をするのだが, 全体の色合いを自然な感じにするのが結構むずかしく, darktableやgimpでいろいろ思考錯誤していた. darktableで"white balance"をtint/temperatureで調整できるのを見つけたので楽になった(今更!(笑)). 以下のようにすれば良さそう.
- tone group: levelで"auto"を2回クリックしレンジを合わせる. tone curveを動かしてコントラストを上げる
- color group: color correctionでsaturationを1.5〜2.0くらいにあげ天体の色を強調
- basic group: white balanceのtintとtemperatureで背景の自然な黒とハイライト部分の色合いを調整
追記
R200SSの接眼部改造: ほぼ同形状の微動付き接眼部として, 笠井トレーディングの「GS 2インチマイクロフォーカス接眼部」というのを見つけてしまった. (ビクセンが販売するオプションの微動つきハンドルよりも安い) 台座を鏡筒に取り付けるネジ穴の間隔もほぼ同じで加工なしで取り付けることができた. 鏡筒表面から2"差込口までの高さもほぼ同じ. アイピースやASIカメラを付けるときにBKP150接眼部の2"-1.25"アダプタを使っているのだが, 従来通りの使い方でフォーカスが合うことを確認. 次からフォーカスが良くなるか!?