風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

M106付近, 馬頭星雲, SA GTiのトラブル

先日の快晴の夜, 雲南のさくらおろち湖畔の丘の上にある展望広場で星を撮った. 北斗七星の近くにあるM106付近を「小さいものクラブ」で.

M106付近: SD60SS+RD0.8x, IR/UVカットフィルタ, ASI533MC; ASICapでキャプチャ(gain360/ss120s); APPで107コマ(トータル3.5h)スタック, dark 20, bias 20, flatなし, RawTherapeeでtone/WB, Gimpでwavelet denoise.

SD60SSはレデューサ付きでAPS-CのFOVをカバーするので1インチセンサのASI533だと明るさも平坦でフラットが不要.

鏡筒, カメラ, ガイドスコープ, ファインダ付きでも4kg弱, SA GTiにちょうど良い感じになり, お手軽撮影キットになる.... はずだったのだが, この夜は赤緯のガイドで修正がうまく行かないトラブルに見舞われた. (初期不良で交換してもらったばかりだが...)

それで, 上の写真は結局SX2赤道儀に載せ替えて撮ったもの. (さすがにSA GTiと比べて鉄壁の安定感だったw)

この時のSA GTiのガイドグラフはこんな感じ.

これ↑はM106付近.

赤緯が高いところで赤緯の修正量の問題があるのでは?と疑いが湧いたので, もう少し低赤緯で試してもこんな感じ↑

傾向は同じで, 赤緯の修正の命令が入っているのに全然効かない期間があって, ある時にガタッと修正が入る. それで赤経の方は±2"くらいで収まっているが赤緯が4"以上ズレる.

赤緯修正なしでやってみたら

なんか修正なしの方がマシとはどういうこと?? 極軸を合わせ直してよく合ってるのかも知れないが, それでも気になる動きはある. だんだんズレて行ってカタッと戻る感じ? 赤緯を動かしていないのだから, 赤経の回転でこういう赤緯方向のブレが生じているということか??

まあ, 赤経のブレも赤緯軸で修正できればそれで良いので, いずれにしても赤緯軸の動作の問題を... ということで, 後で赤緯軸のウォームのカバーを開けて何が起こっているのか見てみた.

赤経のウォームのガタは先日調整したのだが, 同じような感じでウォームとホイールの当たりを調整するネジがある. もしかしたらこれが強く当たりすぎていたのかもしれない. 右側のギヤの動きを見ていると, 下のモーター側の小さいギアがわずかに動こうとする時, 上のウォーム側のギアがしばらく動かず, 下のギアが何度か押してからカクッと動く感じがあった, ような気がする. 少しネジを緩めると, 良くなった, ような気がする.

ネジを調整して, 赤緯軸のガタがなく, ギアの動きも妨げられない感じにした, つもり.

DCモーターだとパルスモーターのように確実な回転角が出せず, トルクと抵抗の具合でこんなことが起こるのかも知れない.

確信はないが, 他に手の施しようもないので, これで次回試してみることに...

 

遡って, さくらおろち湖の前日に試しに撮ってみた馬頭星雲付近.

馬頭星雲(IC434/B33)と燃える木星雲(NGC2024): SD60SS+RD0.8x, Sightron CBPフィルタ, ASI533MC; ASICapでキャプチャ(gain360/ss180s); APPで28コマ(トータル84min)スタック, dark 6, bias 50, flatなし, RawTherapeeでtone/WB, Gimpでwavelet denoise.

このときはガイドグラフをあまり気にしていなかったが, やはり4"以上ズレていたかも知れない. 焦点距離があまり長くないのでそのくらいは目立たないのかも.

SD60SSとASI533MCのお手軽感と写りの良さはなかなか良い:-) 軽くて自動導入もできるSA GTiでサクサク撮れると良いのだが... (いつの間にか飛び道具の楽さに蝕まれ野生の感覚(手動導入)を鈍らせているのかも...)

 

撮影中〜

 

Zzz..

 

追記(3/28):

月見でSA GTiにC5を載せて使ってみたら, 眼視で赤緯の動きがカクカクしているのが分かるくらい酷く, ガイドの修正が変な理由が眼視で納得できてしまった. 先日ウォームの当たり調整したのに...TT それで, どこにこの「カクカク」の原因があるのかを調べるために再度赤緯モーターのカバーを開け, 今度はモーターのユニットを外して回転の具合を調べた. モーターに減速ギアが着いただけの状態でも低速(SynScan Appのスピード"1"以下)でカクカクするし, ボタンを瞬間的に押したときは動かないこともある. "2"以上ではそれほど酷くない.

さらに減速ギア(遊星ギア3段になっていた)も外してモーター単体の様子を見たら, モータそのものが低速のときはスムーズに回っていないことが分かった. これでは仕方がない.

せめて, モータの心もとない回転でも変な抵抗をかけて止めてしまわないように, 細心の注意で減速ギア(遊星ギアも様子をみてドライファストルーブを足すなど潤滑の改善を試みた)を取り付け, ユニットを組み立てて元に戻し, ウォームの当たりは前回よりさらにギリギリのガタが出るか出ないかくらいに調整し, カバーを取り付けた. 遠くの景色を見て赤緯軸の回転の具合を確認すると, それでも多少はマシになったかも.

さて, どうなることか...

追記2:

この問題の解決はこちら↓