バックフォーカスが間違い
昨年から使っているNewton反射用のコマコレクターだが, 期待したほど画角の周辺(APS-Cサイズだけど)の星像が点にならない(コマ収差が残る)ので不満だったので確認してみたら, コマコレクター後端から焦点面までの所謂バックフォーカスが違っていたらしい.
多くの似たような製品ではバックフォーカスが55mmくらいという話で, それなら付属のリング(コマコレの後ろがM48, それとM42(T2)を接続するもの), マウントアダプタ(M42-Fuji X)を使ってミラーレスカメラをつければだいたい合いそうということで使っていたが, 改めて製品のサイトを見ると...
レンズ後端から像面までのバックフォーカスは75mm程+/- 5mmとなります。
ということでした.
16mm光路長のM48ネジ付きの延長筒というのがあったのでそれを入れるとバックフォーカスは約72mmとなり, 許容範囲になる.
BKP150 (15cm F5)と比べてR200SS (20cm F4)はFが小さいのでもっとコマ収差ががひどくて, やっぱり変でしょう!?と考えたらこういうことに.
以前の写真.
四隅が放射状に流れている(コマ収差). 左下はあまり流れてないのはカメラの傾き?
バックフォーカスを直したら...
星像が中心から周辺までマシになった. 下のほうが全体的に甘いのはやはりカメラの傾き?
その他の一昨夜の写真:
ちょうど南中(北の空だが)少し前で望遠鏡が向けにくい or 向けやすくするとバランスが悪くなる位置にあったせいか, ピンぼけ or ガイド流れで星像が変だが, 庭でCLSフィルタでこのくらい写ったということで...
20cmF4で撮ったらデカすぎと思ったが, やっぱりスカスカな感じ. CLSフィルタをつけっぱなしで撮ったせいか星の色があまり出てない. これはf=420mmくらいで撮るほうがキレイかも.
火星(9/21) コマコレは関係ないが..
夜中すぎになって火星がだいぶ高くなってきた. 大接近の火星をちゃんと見ているのは今年が初めてだが, 地球より少し小さい赤い星も近づくと(0.43天文単位)こんなにギラギラと輝くものだと感動する.
このところ宵の口に南西の空に見える木星と土星はいて座にあって, つまり南中しても低いところにあるのと比べて, 火星はうお座にあって南中高度は60°以上. それで光度が-2.3等にもなるから, アンタレス(anti + ares=火星に対抗する)などブッチギリでギラギラと赤く輝く.