Ubuntu MATE 20.04 LTS には, gimp 2.10 (画像処理) と celluloid (動画再生) が入っている.
gimp 2.10は8bitを越える色データ(16bit, 32bit)が扱えるのでRAW画像の処理でgimp 2.8のように階調が落ちることがない. だから使える!
celluloidは, vlcで再生できなかった ZWO製の惑星カメラASIシリーズの動画も再生できた.
これはとても魅力的だが, 今使用中のPC (まだUbuntu MATE 18.04 LTS, サポートは来春までだが..)をこの理由で20.04にアップグレードするのは面倒.
ということから苦悩が始まる...
Gimp 2.10
いま使っているUbuntu MATE 18.04LTS のパッケージはgimp 2.8だけ.
snapやflatpakのパッケージなら2.10がある. それで手っ取り早くsnapのgimpを入れて使ってみたら, 困ることが発生.
- /tmp にできるテンポラリな画像ファイルにアクセスできない. (RawTherapee等との連携でこれが必要)
- プラグインを追加しようとしたら, コンパイルの必要なバイナリのやつ(wavelet denoiseとか)がインストールできない. snapはその中だけでライブラリの依存関係などが閉じていて, ホストのdevライブラリとかにアクセスできないから.
こんなことで自分のようなgimpの使い方をする人にはsnapとかのパッケージは向かないらしい.
それでさまよっていると, Ottoさんという方が最新の安定版gimpのUbuntu用バイナリを提供しているらしいことを知る.
Ubuntu 18.04なら以下のようにしてaptのソースリストにPPA (personal package archive)を追加すればgimp 2.10がインストールできるとのこと.
PPAの追加:
sudo add-apt-repository ppa:otto-
kesselgulasch/ gimp
gimp 2.10のインストール:
sudo apt-get update
sudo apt-get install gimp gimp-plugin-registry
これで一見落着.
Celluloid
celluloidはUbuntu MATE 18.04ではダメらしいが, これはmpvというツールのGUIフロントエンドらしいので, mpvがあればASIカメラの動画は再生できる. これだけ入れてOKとした.
sudo apt install mpv