風来坊@真幸福知

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始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

Ubuntu 18.04で日本語, 韓国語混在入力: uim-mozc, byeoru

↑↑これでいろいろ悩んだ末, 落ちたらササッと再起動するキーバインドで乗り切っていたが, 最近コメントで情報をいただいたこともあり, もう少し頑張ってみた. iBusがダメならFcixt, という選択肢を取りたくない場合は諦めるしか無い, と思っていたら, uimという若干古めのIMを使うという手もあることが分かったのでやってみた.

やってみると, 結果的に安定していて落ちることはなさそう.

インストール

必要なパッケージ: uim uim-data uim-mozc uim-plugins uim-xim

このくらいを入れれば必要なパッケージは付いてくる. 約40MBほど.

$ sudo apt install uim uim-data uim-mozc uim-plugins uim-xim

設定

Ubuntu MATEのメニュー=>Control Center=>Language Support

("The language support is not installed completely"と言ってインストールさせようとするダイアログボックスが出たら, Remind Me Laterでやり過ごす. たくさん入れたくないから)

Languageタブの下の方のKeyboard input system: で"uim"を選択.

今までiBusを使っていて, .bashrcにその設定がある場合はuimに変える.

#export XMODIFIERS=@im=ibus
#export GTK_IM_MODULE=ibus
#export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=uim
export GTK_IM_MODULE=uim
export QT_IM_MODULE=uim

再起動してログインすると, 画面右端にuimツールバーが出ている.

uimツールバーにはいくつかタイプがあり, デフォルトはuim-toolbar-gtkらしい. Panelの中に収納するものはuim-toolbar-gtk-systray.

これは/etc/alternatives/uim-toolbar のリンクで決まるらしく, 例えばPanel収納にしたい場合は

$ cd /etc/alternatives

$ sudo ln -sf /usr/bin/uim-toolbar-gtk-systray ./uim-toolbar

とすれば良い.

uimの中の設定

ツールバーにあるボタンから設定の変更ができる. 実行ファイルは uim-pref-gtk.

f:id:cheonghongsa:20210224111116p:plain

"Specify default IM"をチェックし, これを"Direct"にする. ここをMozcにすると, ツールバーからmozc_tool(辞書編集や文字パレットなど)を起動できなくなる不具合があるらしい. (初めそれで悩んだ)

その下の"Enabled input methods"を"Edit"ボタンで編集して, 日本語と韓国語であればmozc, byeoru(ハングル)にしておく. (byeoruはibus-hangulと同様に漢字変換機能もある!)

左側でMozc, Byeoruを選択するとそれぞれのIMの設定タブになる.

もしも, mozcがインストールされているのにEditで出てこない場合は, uimに登録(?)されていないかもしれない.

$ uim-module-manager --register mozc

これで登録され, 再起動したら出てくるはず.

ちなみに, ラテン系の言語のアクセント記号を使うためには, IMの選択で"m17n-latn-post"をEnabled...に入れておけば良い.

ハングルについては, "m17n-ko-han2"もあるが, これはiBusのm17nのハングルと同じものらしく, 同じように母音が入れ替わってしまう不具合があったので使えない.

f:id:cheonghongsa:20210224112416p:plain

使った感じ

とりあえず, ibus-mozc & ibus-hangulのときのように落ちることはなく, 安定している. 使い勝手としては, iBusの方が使いやすい. 落ちてキーバインドにより再起動することがあっても, 言語の切り替えなどのキー操作の無駄はiBusの方が少ない気がする.

また, uimはウィンドウごとに別のIMを使えるようになっていて, これをデスクトップ全体で統一的にする設定はなさそう. IMを切り替えるときの初期設定を直接入力/変換入力に指定する設定はmozcやm17nにはあるが, byeoruにはない(直接入力固定?). それで, 日本語と韓国語を頻繁に切り替える混在文の場合はすこし操作がバタバタする感じ.

やっぱりiBusをガマンして使う方が楽かも...

まぁ, 一応uimという選択肢があることは分かった.

おまけ: mozcのアップデート

Ubuntu 18.04のmozcはバージョンが2.20.2673.102+dfsg-2で少し古い. 最新のものにすると変換効率がよくなるという話もあるのでやってみた.

$ sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/mozc

$ sudo apt-get update

$ sudo mozc-server mozc-data mozc-utils-gui uim-mozc

これは, 上のuimでmozc_toolが起動しない問題の原因の情報を探していた時に見つけたのだが, mozc_toolはmozcを更新しなくても起動したので直接の原因じゃないかも.

以上.