風来坊@真幸福知

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アメリカの力? 壁を越えた一体化の力?

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2016年のアメリカ映画. 日本公開の予定がまだないらしいが韓国で公開されているので見てきました. 心に残る映画のひとつになりました.

主人公のキャサリンは18で数学とフランス語の学士号を最優秀でとった驚異の計算能力のもち主, 結婚後「スカートをはいたコンピュータ」と呼ばれた黒人女性たち(けっこうたくさんいた)のひとりとしてNASAへ. (Katherine Johnson: Wikipedia)

映画はNASAで働いたキャサリンを含む3人の黒人女性を軸に描かれる. FORTRANが最高にいけてた時代のIBMメインフレームも出てくる. ワイシャツにネクタイのIBMの男たち(IBMてそういうイメージ)と黒人女性たちの対比もおもしろい.

初の有人地球周回飛行ミッションの名前, Friendship, が象徴的. 史実では1958年のNACAからNASAへの改組の時点で, 別々のトイレなど差別的施設は無くなっていたとのことだが, それでも当時まだ存在した人種差別の壁, 男女の壁をしだいに乗り越えて行きながら歴史的なプロジェクト全体が成功へと導かれるストーリーに感動する.

NASAの最先端技術者集団(白人男性ばかり)の中で対等に仕事をする道を開拓する黒人女性の姿, 人種差別的常識を撤廃していくNASAの組織自体の開拓精神, またアメリカという国が当時ソ連におくれを取っていた宇宙開発の道で地球周回, 月へと挑む開拓精神.

「開拓」という次元, 未知の領域への挑戦では, 既存の価値観や固定観念に囚われていてはダメで, 真を真と認め無意味なものを捨てて力を合わせることが必要. それをやってきたところにアメリカの強さがあるように思う.

この映画では黒人と白人の一体化が描かれる.

原子爆弾を開発したマンハッタン計画では,キリスト教の精神を軸として建国されたアメリカの中でナチスドイツを逃れてきたユダヤ人科学者が活躍した. それは本来歴史的怨讐であるユダヤ教キリスト教, そして有色人種と白人の一体化を意味する. ロスアラモスで行われた初の原子爆弾実験のプロジェクト名はTrinity, 三位一体.

原爆というと恐ろしい殺人兵器で日本にとっては許しがたいモノかもしれないが, 当時ナチスソ連ではなくアメリカが最初にそれを開発したということは, 人類にとって幸いではなかっただろうか? と思う. どんな国にも, そもそも人にも善悪が入り交じっている. それでも, 「建国の精神」にある基本的思想は, その国の基本的なあり方を左右する. 今見る中国, 北朝鮮の姿はどうか? 共産党独裁を捨てたロシアは, 旧ソ連からどう変わったか(未だ強権的なところはあるが..)を見れば分かる.

ちなみに, 韓国では日本より原爆に対して肯定的な感じがあるような気がする. さすがに原子力の専門家の間では公式に発言されることはないが, 愛国者を自負する人々の口から核武装について発言されるシーンに出会うことはある. 思うに, 韓国にとって日本への原爆投下は40年にわたる日帝支配を終わらせた「光」だった?

さておき, 葛藤の壁を越えた一体化がアメリカの力の背後にあるのだと思う.

それが天の願う人間の使命でもあるとすれば, 別にアメリカに限らずどこにでも通じる原理ではないか?

それじゃあ日本人と韓国人がひとつになるところに何が生まれるだろうか?

あ, ムンソンミョン師の統一運動ってそれで成功してるのかな?