ソ連崩壊の前後にソ連(ロシア)に10年滞在した韓国の人が描いた当時の共産主義宗主国の実情.
「週間朝鮮」より.
韓国の文在寅政権は共産主義的な方向へとまっしぐらで, 荒唐無稽な経済, 雇用, エネルギー政策を進めていて, 政権周辺は親北勢力でかたまっていると言われていますが, 現在の韓国社会に共産主義国の実情を啓蒙する記事なのかな...と.
記事の中で, 当時のソ連で友人同士台所にあつまってウォッカを飲みながら交わした政治に対するジョーク, 「社会主義の6大矛盾」としてこんなことが...
1. みんな月給はもらうのに誰も仕事しない
2. 誰も仕事しないのに生産目標は常に超過達成
3. 生産目標は超過達成なのに商店にはいつも品不足
4. 商店にはいつも品不足なのに人々の家には無いものがない
5. 無いものがないのに人々はいつも不満だらけ
6. 人々はいつも不満だらけなのに投票は常に共産党に対して100%賛成と出る
ちなみに韓国では「共産党」は違法で存在しない.
朝鮮戦争から70年がすぎて若い世代は北や中国の共産主義勢力の脅威に対する感覚を忘却してしまっているのかも.「若い世代」とはかつて386世代(当時(1990年代)「3」0代, 「8」0年代の民主化運動のとき学生で, 生まれは19「6」0年代), その後486世代, 今は586世代という具合に年齢が増えるごとに頭の数字を増やしながら呼ばれる, つまり私とほぼ同世代からその下.
韓国の戦後の復興や経済成長など社会的状況は日本から10年くらい遅れているかんじなので, 日本では自分の叔父叔母たちと似た境遇で, 似た雰囲気をもっているのかもしれない. つまり学生運動の渦中を過ごして或いは共産主義に傾倒, 或いは全てに懐疑的になり, 「見えないもの」や「宗教」に対する関心が低い.
私の世代になると, 戦争や共産主義学生運動などの熾烈な社会環境に直接さいなまれることなく, それらを過去のできごととして客観しつつ高度経済成長の結果を享受するといういわば「ゆるい」時代の中で, ある意味でニュートラルな立場で「もの思いにふける」ことが許された恵まれた世代なのかもしれない.
韓国では, その*86世代が社会の中核になっているこの時代だから文在寅政権ができた. 親北反日の色が濃くなっている教育は心配だが, 高校生が政権寄りの教師の反日教育押し付けに反旗を翻す動きも見られたし, 韓国の歪んだ歴史教育と社会圧力に抵抗する若いYoutuberもいることに希望を感じる. 後の世代がニュートラルにもの思いにふけることができ, 澄んだ目で世界を見ることができるように祈る.
ところで, 「共産主義」の本質は, 経済・社会体制ではなく「無神論」という宗教性に潜む. 映画「スターウォーズ」が宗教 vs 共産主義の深淵な部分を描いていると思っている.