SA GTi (StarAdventurer GTi)にちょっと長めの鏡筒を載せると, 天頂近くに向けるときに接眼部が三脚と干渉する問題があって, 102SEDをこれに載せるのはイマイチかもということになっていた. (天頂に差し掛かるM13を自動導入したら接眼部が三脚に接触してアラインメントが狂うとかTT)
ちなみにカタログ的には, SA GTiを三脚とセットで購入するとこのように3/8"ネジで接続するハーフピラーがついてくる↓
うちにはSkyWatcherの安価な経緯台のAZ-PRONTOというのが1台あって, その三脚に付属しているハーフピラーと同じものだ. パイプの直径がわずか55mm, 高さは220mmほどである. SA GTiは実質的な上限と思われる4kgくらいの鏡筒を載せるとただでさえ剛性不足なので, この見るからにヤワなハーフピラーをはさんだらちょっとした振動でボヨンボヨンになりそう.
そういうことでドウシタモノカ...と悩んでいた所, 笠井トレーディングさんに3/8インチネジ仕様で高さ140mm, 重さ570gの小ぶりなハーフピラー, 「3/8"ハーフピラーH140」というのがあるのを見つけた.
まともな赤道儀用のものと比べると大きさもお値段もかなり控えめである.
直径は84mmあり, ちょうどSA GTiの台座と同じくらい. 座面に無駄なゴムシートなどもなく, 高さは140mmと控えめで, 剛性を保ちつつちょうど用に足りそうかも.
ということで...
問題の102SEDも三脚に当たることはなく, ウェイトと三脚の接触も起こらないので普通に1本脚を北に向けられる. (これまでSA GTiは三脚の1本を南に向けて設置していた) 剛性もSA GTi本体より上なのでこれをはさむことで全体的に剛性が落ちることはない.
ひとつだけ問題は, 三脚と分離して片付けるときに, このピラーが付いたままだと赤道儀ヘッドが収納箱に入らない. これは, ピラーの根本を三脚から外すのではなく, 赤道儀側の座面を外して収納することで解決する.
それで, 簡単に付け外しできるように, 元々ついているM6六角穴付きボルト3本をM6蝶ボルトに替えて, 工具を使わずに取り外せるようにした.
この笠井さんのハーフピラー, まさにSA GTiのために作られたような仕様で, これがあるとSA GTiの不満が二つ解決する.
【おわり】
追記(2024/3/23)
その後, このハーフピラーの根本にわずかなグラつきがあることに気づき, 三脚への取付部分を改良.