本日10年めの3.11.
あちこちで記念行事が行われているみたいですね.
出雲でも「出雲Together」による「3.11東北とともに」というイベント(四絡コミュニティーセンター 14:00-15:30)が開かれ, 主催(?)の野津氏から以前お誘いをいただいていたこともあり, 参加してみました.
会場には当時の東北各地の被災や支援の様子の写真パネルが展示してありました.
平日の昼間なので参加者は多くはありませんでしたが, 20名くらい.
震災の後で出雲から宮城に移住して現地での活動を継続してきた方とのネット通話で, 今の現地の様子や10年間の移り変わりについてのお話があり, 震災の発生した時刻14:46に現地といっしょに黙祷, 福島から島根に避難してきた方の体験談など, それからこの辺で活動している関連団体の紹介.
夜の部は雲南の加茂ラ・メールで壁への映像投影なども含めて行われるとのこと.
ところで, 昨夜は当山で月に一度の夜の坐禅会(夜坐)をしたのですが, 久しぶりに夜坐の日に快晴で星がよく見えました. 坐禅の後で望遠鏡を出してオリオン大星雲やカニ星雲を観望して宇宙の中で星が生まれては死ぬサイクルについてお話しました.
皆さんが帰られてから夜空を見上げながら, 10年前の震災の後, 停電で夜が真っ暗になった時, いつもは星が見えない都市でも満点の星で, 多くの人たちが「星ってこんなにたくさんあったんだ...」と, 大変な中でもひとときの感動と感慨に浸ったのを思い出しました.
星は変わらない(時間スケールが長すぎて人の目には変わらなく見える). 小さな球の表面で見上げる私たちは日々変わり, 災害や事件に翻弄される. 意味が無いようにも見えるかも知れない. でもひとつひとつのできごと, 生と死にはそれぞれに何か大事な意味があるのだと思っています.
映画「ライオンキング」の中で, ライオンの子シンバが誰かから聞いた話として, 星々は過去に生きた先祖の王たちが自分たちを見守る姿だと言っていたシーンがあったのをふと思い出しました. 手の届かないところにある神秘的な光に生死や人智を超越した何かを感じる感覚は何か共感するものがあります.
震災と津波で他界された方々のご冥福をお祈りします. また, 被災地域の復興, 原子力事故の現場の廃炉作業などなど, 安全に, 希望の見える未来につながりますように.
☆祈☆
私もこの10年間, 東北, とくに福島とのご縁がいろいろとありました. PCでこのブログをご覧の方は右上の検索窓で「福島」で検索してみられると, 関連記事が出てきます.