今週は新月に向かってだんだん月は細くなり, 晴れれば華麗なる冬の星空(寒いけど). ほとんど晴れない山陰の冬に, こういう状況で一晩だけ晴れたりすると, その手の人たちが穴場に集うことになる.
この前心残りだったのが, オリオン座〜エリダヌス座(赤い星雲のでっかいのがある)を広角レンズに赤フィルタで時間をかけて撮りたかったことだが, それを実行しに先日は某ダムへ. (予感のとおりそこでよく会う某氏に遭遇)
広角+赤フィルタの方はポラリエにまかせ, 手が空いたところBKP150(15cmF5反射)を組み立てる. そんなに長時間晴れることを期待していなかったのだが夜半まで快晴だったのでこちらもいくつか撮ることができた. 以前アンドロメダ銀河がはみ出したのでデカいものはボスマ8cm(アクロマート)にしていたのだが, やってみるとスバルなどもそれなりに収まるものだ.
(↓15cmF5反射 直焦点, Fujifilm X-E2 ISO3200, 3min x 5枚くらいスタック; 画像処理はSiril, darktable, gimpを使用; 多少トリミングしてある)
M42(オリオン座大星雲)
馬頭星雲
M45(すばる)
M78(ウルトラの星(笑), Casper the frendly ghost星雲とも呼ばれるらしい)
反射だから色収差が無いしでかいので当然だが, ボスマよりかなり良い. F値も小さい(ボスマはF6.3)し地面に這いつくばらなくても構図が決められる(笑)ので, 一旦設置できて動き出せば撮影の効率は高いかも.
風が強くなく近場でアンドロメダ銀河(はみ出す)より小さいものを撮るとき(ちょっと重いのを運ぶ)元気があればこちらが正しい選択なのだろうと思う.
明るい星に出る十字の光条があまりキレイじゃなく余分なギザギザが出るのはたぶん接眼筒が光路にはみ出してるからで, ノーマルのBKP150では接眼筒が直焦点撮影には多少余分に長いらしい. 切るか, アダプタ(ミラーレス用のマウントアダプタはフランジバック調整で長い?)を何とかするか... とりあえずこのくらいで満足して何もする気はないのだが...
ちなみに主目的だった広角レンズ+赤フィルタの方は芳しくなかった. もっと暗い空? 明るいレンズ? ちゃんとしたフィルタ?が必要?? 50mmで何枚か分けて撮ってつなぐ方が良いのかも...
追記: おおいぬ座の東側, とも座にある散開星団M46とM47は肉眼だとぼーっとしたのが近くに並んで見えるのだが15cmの視野には収まらなかったので別々にとってつなぐというのをやってみた.
(↓15cmF5反射 直焦点, Fujifilm X-E2 ISO3200, 3min x 3枚くらいスタック; 画像処理はSiril, darktable, gimpを使用; 端をトリミングしてBGの明るさを調整し2枚をつないだ)
左のM46には惑星状星雲(NGC2438)がまぎれこんで(?)いる. 右の明るい星が多いのがM47.
追記: この前の望遠レンズによる写真も貼っておく.
(↓Ai Nikkor 135mm F2.8=>4, X-E2 ISO3200, LPR2フィルタ使用 3min x 5枚 + R1フィルタ 5枚 スタック)
双子座のM35付近: 中央右上のごちゃごちゃがM35(散開星団), 中央やや下の赤いのはクラゲ星雲
ペルセウス座のカリフォルニア星雲
(↓Ai-S Nikkor ED 180mm F2.8=>約3.5, X-E2 ISO3200, Natural nightフィルタ使用, 3min x 5枚 スタック)
オリオン座の魔女の横顔星雲
おうし座のスバル(M45)
(↓Ai-S Nikkor ED 180mm F2.8=>約3.5, X-E2 ISO3200, Natural nightフィルタ使用, 3min x 5枚 + R60フィルタ 3min x 5枚 スタック)
おおいぬ座のかもめ星雲(中央右下のでかいの), 右上のごちゃごちゃはM50
