留学中の娘の友人たちが, この夏も何人かはるばる出雲まで訪ねてきてくれている.
近くにいながら今まで知らなかったが, 三瓶の埋没林とか自然博物館はなかなか良い. これは娘の先輩のCさんが来た時.
www.nature-sanbe.jp水田の下から直立した木が出てきて, それを高校教師で火山研究者だった松井整司氏が見て学術的価値を指摘されたことから調査・保存が始まったとのこと. 4000年前の三瓶山の大噴火で火山灰に埋まった杉の巨木たち(樹齢1000年!)が炭化して閉じ込められ, 腐敗せずに保存されたというものらしい.
この松井先生という方, 私が高校時代に課外活動(地学部)で顧問としてお世話になった先生ではないか. ご専門は火山だったようで, 当時地学部の生徒たちは地面の下のことには興味をもたず空ばかり見てたので(実質は天文部)あまり顧問の先生から教えを受けたことがなかったが, その後こんなことで地元に名を残していらっしゃったのを知り懐かしく思った.
www.nature-sanbe.jpサヒメルの愛称で知られる自然博物館にも埋没林の木が展示されている. 初めて来てみたら, かなり広く多様な分野の展示があって飽きない. アポロの月面着陸50週年にちなんだ月特集の展示もあった.
アメリカの大学で娘といっしょだったSさんは, ちょうど梅雨が開けた頃にやってきて, 夏らしい暑いよく晴れた日に恵まれ海に入ったり星を見たり, 自然を満喫していった.
7/30の夜はなかなかの透明度で晴れ, しかも新月が近く水瓶座δ南流星群の極大でもある(後で知った)というタイミングで, 三瓶東の原にプチ遠征「きまぐれ観望会」. ミラに機材を積んで3人はかなりタイトだがテントも持参して仮眠スペースを確保.
まず天の川が見えることに歓声, 夏の大三角, M13, M8, M17, M27, M57など定番の観望. その間にもいくつか流れ星が流れる.
夏の大三角 (Canon G7x F2.8 30秒 x 5コマスタック, ポラリエでガイド)
さそり座〜わし座の天の川 (Canon G7x ISO1600 F2.8 30秒x6コマスタック, ポラリエでガイド)
娘たちがひと通り星空を満喫しテントに収まると望遠鏡にはカメラがくっついて撮影となる. この度は, ドリフト法で極軸調整を詰めてから撮影したので極軸の狂いに起因するガイドズレは最小限に抑えられたと思われる. あとは風とピリオディックモーションだが, やはりf=750mm (15cm F5 反射望遠鏡)だと露出は1分くらいが限度らしい.
以下はBKP150 (15cm F5)直焦点, Fujifilm X-E2 ISO3200 1分x6〜12コマスタック, GP赤道儀で手放しガイド.
いて座の散光星雲M8
みずがめ座の螺旋状星雲 NGC7293 (惑星状星雲)
さんかく座の銀河 M33
アンドロメダ座銀河 M31
昨シーズンは200mm望遠レンズで頑張ってみましたが15cm反射で再会:-) はみ出します(笑)