風来坊@真幸福知

風来坊@真幸福知

始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

R200SSとは名ばかりに...

一昨年に中古で入手したR200SS(8インチF4ニュートン)は, 入手したときに主鏡セルに問題があったことや斜鏡がかなり傷んでいたこともあり, 主鏡セルを後期型に変えたり, 傷んでいた斜鏡とスパイダを笠井の(63mm)に変えたり, かなり手を加えてきた. 最後の問題は主鏡で, 光軸調整ネジをいじると鏡の向きが変わるよりも鏡が歪むような...TT それに, 小傷もあってコントラストに若干不満があり, 笠井トレーディングさんから入手できる台湾のGS社製の主鏡に交換しようというアイディア(妄想!?)がフツフツと....
折しも(以心伝心か?)某熱帯雨林系通販ではまさにその200mm F4主鏡が「在庫あり(残り2点)」と出てきたので, この妄想は現実化(敢え無くポチることに, 笑)
さて, 笠井さんから200mmF4主鏡が届いたので, R200SSの主鏡を外して比べてみると, 驚いたのは厚さがかなり違うこと.

左: GS鏡(厚さ25mm以上, センターマークがある), 右: もとの鏡(厚さ20mm以下)
元のは20mm以下だがGS鏡は25mm以上あり, 重量もかなりずっしり. これまで光軸調整で主鏡を動かすと軸がズレるというよりは鏡が歪んでいるのではないかという星像の歪みが生じていたのは, Vixenの主鏡が薄かったのも一因かもしれない. 厚くなって主鏡の歪みが少なくなるのは期待できるかも.
外径も異なる. 元のは203mmでGS鏡は200mm.
さらに, 材質も異なり, 元のはソーダガラスらしい(緑色)が, GS鏡はBK7で白色.

左: 主鏡セルに載せたGS鏡, 右: 取外した元の鏡

外径と厚さが違ったので, 既存の主鏡セルに入れるのに少し工作が必要になった.

  • 主鏡前のリングの内径より鏡の外径(約200mm)が小さく, リングで押さえて止められないので, 少し内径の小さいプラ板のリング(内径196mm)を作って重ねる.
  • 鏡の板厚が元のより5mm以上厚いので, 主鏡の止めネジの長さ(M4x20mm)が足りず, M4x30を買ってきた.
  • 主鏡の側面を押さえる金具の内側にコルクを余分に貼って主鏡外径の違いをカバー.

ところで3番めの件は, その「金具」を外側からイモネジで押して鏡の側面に当てるのだが, 6箇所あるうちの片側3箇所でイモネジが固着して動かない. 以前ネジロック剤で固定したときにロック材を付けすぎたのかも. それで, その3箇所は余分に貼ったコルクにさらにアルミテープを足して調整した. 残りの3箇所はイモネジの締め込み量で調節して, なんとか主鏡を固定できた.

光軸調整をした.センタリングアイピースとChesire型アイピースで, 斜鏡位置と傾き, 主鏡の傾きを調整してから人工星で焦点内外像がほぼ同心円であることを確認.

人工星像はまだ僅かな歪はあるかもだが, HR2.4mm 330xで最小の人工星のエアリディスクと回折環がきれいに見えた. その後, ちょっとだけ晴れた時に星像も確認した. 以前よりエアリディスクがきれいになった気がした.

ちなみに, 笠井さんからGS鏡を購入すると品質検査書が付いてくる. こんな感じ.

 
結果的に, 外見はR200SS, 中身はGINJIみたいなものになった.
あとはもしかしたら小さすぎる斜鏡をどうにかするかだが, とりあえずはこれで惑星とDSOを撮ってみる.

【了】