昨夜, 高校時代からの知人であるY氏を訪問. 昨年うん十年ぶりに再開してから世の中がコロナ禍になって気軽に人のうちを訪ねるのがやりにくくなってから約1年のご無沙汰となってしまったが, 昨年から話をしていたY氏考案の眼視用補正レンズのお試しなどしてみましょうという件と, 火星の大接近も今月いっぱいくらいということで晴れた夜に訪問することにした.
ちょうど木星の大赤斑が18時くらいに見えるのでそのころにおじゃまして, Y氏のツァイス製(?)10cmアクロマートとか例の眼視用補正レンズなどを拝見, 木星, 火星や散開星団を見せて頂いた. さすがに良質の屈折望遠鏡で見る惑星はコントラストが高く切れ味のある像.
眼視用補正レンズというY氏のアイディアは, 眼の色収差を打ち消してさらにシャープな星像が見えるモノとのこと. 低倍率で望遠鏡の射出瞳径が大きく, 開いた瞳孔全体に光束が通るような条件で, 星のまわりに出るギザギザが抑制されて星像がシャープになるらしい. M13を30mmアイピースで見せてもらったが, 補正レンズを付けると視野の中央部の背景が暗くなって星がコンパクトになるようだった. ただし, 眼の位置がアイピースの中心を外れるとフォーカスが悪くなるようで, かなり眼の光軸に敏感らしい. 平面のガラス板一枚でもそれに近い効果はあるようで, 惑星を見る時に笠井のFPXフィルタ(1mm厚の平行光学ガラス, 本来は焦点位置を移動させる用途)を入れると, 模様が見えやすくなった気がする.
そういう実験と並行して, 傍らでは持参したいつものBKP150(15cm反射)で写真を撮ったりする.
Stellariumを見ると, 火星(うお座在住)の両隣(くじら座と水瓶座)に天王星と海王星もいる. 天王星は5.7等, 海王星は7.8等で視角は火星の1/5くらいなので円盤像が見える.
撮れた写真を集めるとこんなかんじ. (同じ拡大率で撮っているので見た感じのサイズの比率はこの通り)
朝まで頑張れば金星も出ますが, このへんで.
