夕方まで曇っていた. 夜になってからふと外を見ると晴れていて火星が輝いている. 星たちはそれなりに瞬いているが気流は荒れてはなさそう... ということで望遠鏡を持ち出して火星を眺めてみる.
10/6の最接近を過ぎたが, 衝(真夜中に南中)は14日なのでまだほとんど距離は変わってなさそう. seeingは6日よりよかった.
ちなみに, 火星の自転は24時間37分で地球より約40分長いくらいなので, 地球で毎晩同じくらいの時刻に見ていると火星の同じくらいのところが見えることになる. 1日に40分ずつずれていけば, 36日でだいたい火星の1周を見ることができることになる. 前回の10/6から6日過ぎたので1/6くらい周った所が見えている.
Stellariumで見ると, 火星の近くに天王星も! これは今まで見たことがないが明るさ5.7等, 視直径が4"くらい(火星の1/5)なら望遠鏡で丸くは見えるはず...ということで探してみると...
緑色っぽい. 模様は見えない. 天王星の模様は大きな望遠鏡でも見えないらしい(赤外線などで見える). ひとつ内側の土星までは明るい星だがこれは眼で見えない(ぎりぎり見える)暗さなので1781年にウィリアム・ハーシェルが望遠鏡によって発見し(最初は彗星と思ったらしい), 惑星と分かるまで知られていなかった. Uranusと名付けられ中国の訳語「天王星」が日本でも使われるようになったとのこと(Wikipedia). 自転軸が90°以上傾いているとか. てことは世界中で白夜と極夜があって(最長42年つづく), 春と秋だけ自転による昼夜があることになる. 輪があるとか(ハーシェルが見たらしいが今は見えない), 名前が元素名Uranium(ウラン)の語源になってるとか, 地味な割に案外話題は多かったりする.
そこら辺の星たち. (Fujifilm X-E2, XC15-45mm F3.5=>4, ISO3200, 10秒固定撮影)
くじら座の脈動変光星ミラは極大になっているらしい. 周期が約330日なので来年の今頃は見えないくらい暗いはず.
だんだん秋らしい空気になってきました.