このところ天候はさえないが, 先日木星がよく見えたので写真を撮ってみた.
BKP150(15cm F5反射), Vixen PL6.3mmアイピースで拡大, Fujifilm X-E2 ISO3200, 1/15s, JPEGで400枚くらいとってRegistax6で良い画像5%くらいをスタック, Wavelet処理.
↑↑6/24 21:48-50, 「へそ」は衛星イオの影.
↑↑6/24 22:16-20, 自転で影が左(西)へずれていく. 木星は自転も速いが近くの衛星たちの公転も速く(いちばん近いイオは1.76日!), 見ている間に動いていく.
↑↑6/24 22:34-35 影が左端近くに寄り, イオが木星の縁の横に見える.
↑↑6/24 22:47-50 影が木星の縁に.
Registaxというソフトは惑星の画像処理の定番ソフトらしいがWindows版しかなくて, LinuxでもWINEを入れたら使えるらしいのだが, WINEは結構ディスクを食うので敬遠していた. しかし, 揺らぎによる惑星像の歪みを補正してスタックするワザができるらしく, シーイングがベストじゃなくてもかなり細かい模様が出るとか, 動画ファイル(ファイル一個で数千コマ入っている!)からでも処理できるとか, いろいろ便利らしい. それで, ついに誘惑に負け, Linuxに載っているWindows10仮想マシンにRegistax6を入れて使ってみた. JPGファイルからの処理が上の通り.
試しに動画でも撮影してみたのだが, カメラの動画の設定をちゃんと詰めていなくて, 今回は1280x720のHD画像(ほんとは1920x1080のfull HDにすべきだった).
したがって, 動画から処理した結果は画素が少なく粗い. それでも約3000コマから5%を抽出してスタックした画像は, 上の高画質のJPG数百枚からの絵より細かい縞模様が出ているかも...
↑↑ 21:41ごろ
↑↑ 22:54ごろ
X-E2の動画はMOV形式だが, これを直接Registaxは読んでくれない. それで動画の形式をAVIかMPEGに変換する必要がある.
以下のサイトを参考にして, "Xmedia Recode"というソフトを使ってMPEG-4圧縮のAVI形式ファイルに変換してから処理した.