木星は地球の11倍の直径がある太陽系最大の惑星.
1610年にガリレオが望遠鏡で観測して発表した4つの衛星(4大衛星, ガリレオ衛星)は, 双眼鏡や小さな望遠鏡でも容易に見られ, 木星本体の周りを行ったり来たりしているのを観察できる.
名前 | 半径(km) | 公転周期(日) | 明るさ(等級) | |
---|---|---|---|---|
I | イオ(Io) | 3632 | 1.76 | 5.0 |
II | エウロパ(Europa) | 3138 | 3.55 | 5.3 |
III | ガニメデ(Ganymede) | 5262 | 7.16 | 4.6 |
IV | カリスト(Callisto) | 4820 | 16.7 | 5.7 |
(Wikipedia: ガリレオ衛星 より)
木星の重力は強大なので, それと釣り合う遠心力で軌道を保っているということは, すごい速さで公転していることになり, 4つの中で一番内側のイオは2日もかからないで1周している. なので, 1時間も見ていると衛星の位置が変わるのが見られる.
こういうことで, 衛星たちは頻繁に木星の前を横切るし, 木星本体はでかいので, 衛星の影が木星に投影される"月食"も頻繁に起こる.
木星は本体の縞模様も変化に富んでいるが, 衛星たちとの絡みも躍動的かも.
少し前に天気が良かった時に木星と衛星たちの写真が撮れたのを集めてみた.
(撮影データ: 10/11と10/16のはMAK127, 他はGS150CC; TeleVue 3xバーロー, IR/UVカットフィルタ, ASI385MC. スタック, wavelet等の処理はAstroSurfaceを使用)
この日はエウロパ(2番め)とガニメデ(3番め)の影が同時に落ちるというレアなイベント.
この日は赤道の北側の縞(NEB)の中に小さく明るい白斑があった. その前後の日には無かった↓ 何だったのだろう??
zzZZ..