「独立性を盾に専門性を追い出す原安委」慶煕(キョンヒ)大原子力工学科のジョンボムジン教授の記事.
韓国原子力安全委員会のカンジョンミン委員長が辞任した. 理由はいつの間にか「原子力安全委員会の設置・運営に関わる法律」に加えられた, 「原子力使用者から(遡ること)3年以内に研究費を受けた者」を欠格とする規定のため. 原子力安全委員4名も既に辞任している.
"이제 원자력 전공자가 한 명도 남아 있지 않는 원자력안전위원회가 어떤 역할을 할지 궁금하다."
(今や原子力専攻者が一名も残っていない原子力安全委員会がいったいどんな役割をするのか不思議だ)
これは本当に恐ろしい事態. 原子力のことを深く知らないでどうやって規制ができる?
ちなみに日本の原子力規制委員長は1代目の田中氏, 現在の更田氏ともに原研出身, 米国NRCのSvinicki長官は原子力振興のDOE出身.
隣国の文在寅政権は, 脱原発政策を推し進めるために原安委を骨抜きにして原子力関係機関をつぶす圧力団体にしてしまったらしい.
現に稼働している原子炉がある限り, 熟達した専門家によって科学技術に基づく厳正な規制をやることは必須.
それをやらずに政治圧力をかけるということがどれほど危険なのかという認識はないのだろうか?
過去の事故は例外なく原因のどこかに, 政治・経営などの社会的圧力によって「技術者の気づき」が無視されてきた, という事情が見られる.