元駐韓大使の武藤氏の記事を久しぶりに読んだ.
文在寅政権時代にはその過激な親北親中, 反日反米政策にひたすら辛抱強く批判を書き続けてこられた.
5月に尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領になってから韓国の外交・防衛が正常化してきているという話. あの自衛隊機に対するレーダー照射事件, 日本に対抗した空母建造計画など, 文在寅政権が日本を仮想敵国としてきたとしか考えられないような態度は, 今後の韓国には無くなりそうな期待が見える.
さらに, 在韓米軍に配備されているTHAAD (終末高高度防衛ミサイル)については, 中国の放った牽制を尹錫悦政権は突っぱね, 米韓同盟を強化してTHAADの運用を正常化する動きが出ているとのこと.
韓国という国は米中の間にあって, 国内の党派によって信条が正反対という難しい場所だ. その国内闘争がどっちへ転ぶかによって, 外交・防衛政策まで正反対に変えてしまうから, 隣国から見ると警戒を解けないやっかいな国となる.
文在寅政権の5年間は, いわゆる586世代が支持してきた「進歩派」がいかに詐欺的(大衆を喜ばせることを言いながら何の内政的成果も出さず, 経済・外交・防衛を崩壊させ, 反米反日勢力の天下をつくって北と中共にすり寄る)であったかをあからさまにした.
これに懲りてこれからしばらくは文在寅政権のような左派政権の再来はないと期待しても良いのかも知れないが, 大衆は数年もすれば過去を忘れるかもしれない. (大統領選挙もユン・ソギョルが勝ったから良かったものの, 僅差だったし...)
ともあれ, 文在寅政権末期には, もう自由民主主義圏から離脱してしまった遠い国観ができてしまっていた(見たくもない感じ?)のが, 今再び自由主義圏に戻ってきているのは歓迎すべきことで, 友好国として再び受け容れて, 強硬さを増す中露と北に対抗してアジアを安定させる日本となれるように心から願う.
【祈】
