風来坊@真幸福知

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始まりは坐禅会のご案内, 思いつくことを何でも書いていたら星空系に... Started with Zazen session info. now almost astrophotos. 시작이 참선회 안내, 이제 별하늘 사진들.

竹島(韓国名:ドクト)に行ってみた人の記事

「プレジデント」の記事.

若い保守系文筆家の方が2012年に竹島に上陸した経験を綴られている.

president.jp

竹島に渡る船は鬱陵島から出ていて, 韓国本土から鬱陵島へは, 私が2018年春まで滞在していたポハンから船が出ている. 同僚から鬱陵島に行ってみると良いと言われていたのだが, 結局機会を得なかった. そのうち行ってみたい. 韓国の大学で仕事をもらっている身でもあったので, 素直に外務省の注意に従って竹島への渡航は敢えて試みなかった.

この記事によると竹島行きの高速船は波が荒くて酔いがひどかったそうなので, 試みなくてよかったかも..とも思う.

日韓の間の竹島の扱いの温度差については, この記事に同感である.

日本の中でも島根では「竹島」の領土問題に対して関心の高い方が比較的多いかも知れないが, この記事にもあるように, 正直なところ日本から出る主張の多くは現実的に竹島を取り戻す具体的な方策も希望もない, 空虚なスローガンのように聞こえてしまう.

「歴史的な資料から客観的に判断すれば日本の正当な領土だった」という主張, これは妥当だと思う. しかし, 韓国の「独島」に対する執拗なほどの熱さ(主張の根拠にはツッコミどころがたくさんあると思うが)と比較すると, 日本は政府からしてこの問題には向き合ってさえいない. 結局, 国としてその程度の価値として扱っているというのが現実なのだろう.

どうすれば良いか? 竹島に関しては実効支配という現状を認めて手を引く, かわりに日本海の漁業権など資源に関わることについてはしっかり交渉して双方にとって妥当な協定を結ぶのが良いと思う. かつてヨーロッパで第二次世界大戦後に国境を現状凍結することによって平和をつくったように, 日韓の間では実効支配の現状を認めて凍結することで, 対立のタネをひとつ減らせば良いのでは?

竹島問題を引きずる不愉快さを解消して, その分の資源を尖閣など日本が実効支配している他の離島防衛に当てれば良いと思う.

日本としては, 敗戦後の軍備もない時に韓国がいきなり境界線を主張して竹島を実効支配したという歴史を, 戦後の混乱に乗じて復讐を受けたものとして正確に記録し, 受容するのが現実的な姿勢ではないだろうか? (そこはまた解釈の対立があろうが, そもそも事件は立場によって受け止め方が異なるのは当然だから...)

共産中国と北朝鮮, さらにロシアの圧力をうけるアジアでの自由圏国家として友邦である日本と韓国の間は, 現実的に問題解決しながら各々の立場の違いを認めて友好的に共存すべきである.

人と人としてつきあってみれば, 日韓は言語や文化の面でもあまりに近く, 親戚みたいなものだと思う. 近いからいろいろあるのだろうが...