風来坊@真幸福知

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空気バルブの日韓のWTO提訴の件

空気バルブをめぐる日韓のWTO提訴の件, 両国共に「勝訴」という報道にちょっとげんなりする今日この頃. しかし報道ではホントのところ中身がどうなっているのか見えない.

WTO、日本製空気圧バルブ「韓国判定勝ち」最終報告書を採択(韓国 中央日報)

headlines.yahoo.co.jp

日本製バルブ関税、韓国に勝訴 WTO最終判決 (日本経済新聞)

www.nikkei.com

WTO、韓国のバルブ課税措置に是正勧告 日本の勝訴確定 (産経新聞)

www.sankei.com

WTOの上級委員会(Appellate Body)レポート

気になるのでググってみるとWTOのサイトで問題の上級委員会レポートがダウンロードできる. 結論の部分だけ見てみた.
www.wto.org("Just the findings and conclusions in pdf format"というリンク)

レポートのp.138-149, '6. Findings and Conclusions'の中でa. b.など箇条書きになっている結論が20項目ある. 詳しい内容まで調べていないが, ざっと目を通してみると, 項目ごとの状況はこんな感じ:

  • 日本側主張を認める: 12 (内5件パネル判断が反転)
  • 日本側主張を退ける: 3 (内1件パネル判断が反転)
  • 判断不能で日本側主張を退ける: 5

調査の結論は 'we find ...' のような書き方で, 前のパネル報告書での判断を覆す場合は 'reverse', 踏襲する場合は 'uphold' と用語が決まっているらしい. そういうキーワードと, 日本が主張する韓国側の不適切や不備を認める, 認めない, 法的調査を完了できない(判断不能)という記述を頼りに分類してみたのが上の集計.

末尾にはRecommendationとして, (日本が提訴しているので当然だが)韓国に対して, 協定に沿うように是正する対策 (measures found in this Report, and in the Panel Report as modified by this report, to be inconsistent with the Anti-Dumping Agreement, into comformity with its obligations under that Agreement) を要求している.

双方の主張が部分的に認められているが, 項目の数では日本の方が多く, かなりの部分で韓国側に対策を求めているように見える. まあ勝ち負けというには曖昧でどうにも言える感じかもしれない? そもそも, 細かい是々非々のややこしい話で全勝とか全敗はあり得ないのかも.

それに, 提訴している日本側から見れば一部でも主張が認められたら益があるわけで, 負けのない勝負ともいえる.

それでも, 意地でも「勝った」と言いたい韓国? 文在寅政権の対日 & 国内プロパガンダ(意地でも日本に負けたことにしたくない)という性格も濃いかも...