日本では2月15日をお釈迦様の入滅の日として, その遺徳を偲ぶ「涅槃会」をお勤めします. お釈迦様の誕生日の降誕会(ゴウタンエ, 4/8), 悟りを開かれた日の成道会(ジョウドウエ, 12/8)と, この涅槃会は最も重要な3つの記念日であり三仏忌と呼ばれます.
当寺では2月に入ると涅槃会の日まで, お釈迦様がクシナガラの沙羅双樹のもとで亡くなられた時の様子を描いた涅槃図を本堂でお祀りしています. ご自由にお参り下さい.
「涅槃」とはニルバーナ(Nirvana)の訳語であり, 全ての悩み・苦しみの静まった解脱の境地というような意味. 転じて日本では死後の世界を意味する感じ? 死のことを寂滅, 入寂, 入滅とも.
涅槃図にはいろいろな人々, 人ではない存在たち, 動物たちが集まってお釈迦様の死を悼む光景が描かれます.
曹洞宗のサイトにある涅槃会の説明:
...お釈迦さまは、弟子たちにこう説かれました。
「私の亡きあとは、私ではなく自分自身をより所として、また私が伝えた教えを、闇を照らすともしびとして、歩んでゆきなさい」
お釈迦さまは個人崇拝の対象となることを否定され、弟子一人ひとりが確かに、自立して進むことを求めたのでした。
そして「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい。」という最期の言葉を残し、静かに息をひきとったのでした。
Wikipediaの記事: