風来坊@真幸福知

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この世とあの世が接するところ?

出雲というと黄泉の国の門(と比定された観光スポット)があったり, そもそも「国譲り」(オオクニヌシノミコトの出雲国が降伏した)の後は幽事(かくれたること)を治めることにしてこの世の政から手を引いたという話になっていて, それは都からみて戌亥(いぬい,北西)の方角にあって陰を意味する場所だからとか諸説もあるらしい. 現代にも心霊スポットとかパワースポットとか呼ばれる所はいろいろあるが, 私にとって生々しくあの世とこの世の接点を感じる場所が韓国にある.

ソウルの東, 北漢江(プクハンガン)が盲腸みたいに折れ曲る所にある清平(チョンピョン)湖のほとりに, 文鮮明師夫妻によって1970年代から開拓された聖地がある. ここで開かれる修練会(Workshop)には妻の病気がきっかけとなって90年代後半から時々参加している. 人間の力を尽くしてもどうにもならないときに, 霊的問題の可能性を疑って頼るというケースも多いかも知れない. 一生に一度はここで修練すると決めて長期間滞在する若い人たちも多く, 文字通り世界中の人々が集まる.

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韓国に久しぶりに来る機会があったので何気なく来てみたら, 縁ある人々と期せずして再開を喜びあうということになった.

25年以上親しくしているN家は今年6月にご主人が急逝され夫人と4人の子供たちが遺された. 葬儀での様子を思い出す度にどう過ごしているか気になっていたが, その家族がこの連休に皆で来ていて, 元気な姿に会うことができた. 配偶者をあの世に送った後は, 1年くらい喪失感や自責, そのうち2人分のことを1つの体でこなさなければならない忙しさ(気が紛れるというのかな?), 3年くらいしてやっとあの世にいる相手といっしょに生活していることに慣れてくる, ということを経験するのかも知れない. そういう家庭の交流会を主宰されるS氏からもそういう話を聞いたことがあり, 自身も経験してきたことだ.

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S氏の言葉によると「つもり交流」と言われていたと思うが, 目に見えなくても相手が近くにいるつもりで(見える人はいいんですが, 多くの人は見えないから...)日々何気ない話しかけをしながら暮らすのである. これがなかなか良い.

遺された自分の寂しさだけにとらわれるのではなく, あの世に遷った相手も, 存在しているのに見てくれず話しかけてもくれない地上の私に対して寂しく感じているという「相手の立場への思いやり」が, たぶんこの世とあの世の境界を超える交流のキーとなるのだと思う. 私は霊が見えるとか霊の声が聞こえるというようなナマナマしい霊能力は皆無なのだが, それでもこの「つもり交流」を通じて, 目に見えない家内が私と娘の生活を陰日向で助けてくれていることを感じ, それなりに楽しく生活している.

大ヒットした「千の風になって」も, 地上の遺族の立場を一旦離れてあの世に「いる」故人の立場になって状況を見る視点が, たぶん多くの人にとってとても新鮮なのであり, あの世の人たちにとっても「よく言ってくれた!」とウけたのだろう. 相手が故人であれ神仏であれ, そういう「相手の立場への想像力」は, 慣習を脱却して実感ある霊的生活を始める扉なのかも....などと思う.

私自身の話に戻ると, そういう立場上, このチョンピョン聖地は他の場所よりも強く霊的な家内の存在を意識し, 共感や感動を感ずることができる場である, ということのようだ. たぶん今日こうしてN家のみんなと再開できたのもNさんや家内の助けあってのことだと思っている. (他にも弟とか祖父母, 早く逝った友人たち... 年を取るということはだんだんあの世にいる知り合いが増えるということかも(笑))

今回は人があまり多くなかったにも関わらず, N氏一家の他にも, 同じ市内のI氏や昔住んでいた水戸のA氏にも会うことができた. I氏は家内の古い友人である. ここで会って思い出したのだが, 家内が他界した直後にもここでばったり会って, 喪失感のどん底にいた私を気遣ってくださった. 振り返ると有り難い.

Aさん, 今回はあまり話もできずすみませんでしたm(. .)mまたお会いしましょう.

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さて, 今回はN家の長男, 高1のK君といっしょに過ごす時間が多かった. 成長して大人に近づいていく息子とまだたくさんのことをいっしょに経験したかった父親の気持ちが伝わってくる. 今朝は彼といっしょに高台にある五葉松(祝福の木と名付けられている)の広場まで登ってきた.

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下り道で雪が降り始め, みるみるうちに一面の雪景色となった. 初雪である. 明日が彼の16才の誕生日だという. おめでとう!

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ここはあの世とこの世の接する所, 「愛」が交流のカギかな?