昨日ウルサンからの帰り道, 海岸沿いをポハンに向かって走りながらナア里(나아리)という所を通りかかると, 「文武大王陵」という看板. その辺り通りかかったことはあるが, "陵"を見た覚えはないし, ウルサンの渋滞もあってそろそろ足がつりそう(MTです)になってきたので休憩がてら立ち寄ってみた.
200mほど沖の岩が王陵.
新羅による三国統一を成し遂げた新羅30代の文武王(626-681)は死んだら東海の護国龍になって国を守るから火葬して海に葬るように遺言したと伝えられ, 珍しい海中陵となっている.
釣り人や観光の団体が往き来するのを眺めながらしばらく佇んでいると, サムルノリの楽器(太鼓やシンバルみたいなもの)の音がする. 海岸で礼拝しはじめたおばさんがいたり...
以前に通りかかった時も楽器をたたく人たちを見掛けたが, 今日はテントをたてて供物をして楽器をたたいて謡っている人たちが何組もいる. 日が落ちて暗くなりはじめると, 楽器と歌声が増えてくる...
今日は何かお祭りの日なのかと思ってこのおばさんに聞くと, 特に日が決まっているわけではないらしいが, 王陵に向かって祈祷しに来ているということ. 山神信仰(?)みたいな信仰をもつ人たちがここに来て祈祷するらしい.
いまひとつよく分からないので別の人, おじさんにも聞いてみたが, その方はついてきてるだけだからよくわからんという.
お坊さんも見かけたので聞いてみた. 韓国の仏教にも関わりがあるらしいが, ここに祈祷しに来る人たちはお坊さんではなく, なんか違う種類の人たちらしい(単語がよく聞き取れなかったTT). ちなみにお寺にはどこでもサムソン(三聖)閣というのがあって, 山神, 独星, 七星を祀る.
結局あまり詳しくは分からなかったが, 日が決まっているわけではないが, あちこちからこの王陵の前に来て祈祷する人たちがいるということ.
ふだんあまり目にしない韓国の伝統的な霊性を垣間見た気がする.
