本日は秋分の日, 彼岸の中日.
しかし, なんで日本は春分・秋分が墓参り・お寺参りをする彼岸(仏教用語であの世または悟りの地のこと)になったんだろう?? ということでググってみますと, こういうブログ記事が:
allabout.co.jpWikipediaにも: 彼岸 - Wikipedia
前後を含め1週間は六波羅蜜(布施, 持戒, 忍辱, 精進, 禅定, 智慧)の修行に励みましょう, 先祖への感謝も忘れずに...ということになってるらしい.
由来は? というと...
古い記録としては「日本後記」(840年)に, 西暦806年(桓武天皇の時代)に早良親王(崇道天皇)の鎮魂のために諸国の国分寺で彼岸会が行じられた, とのこと.
これは日本の歴史によくある, 誰かを殺したとか死なせてしまった為政者が怨霊による災禍を恐れて徹底的に祀り上げたということらしい:
indoor-mama.cocolog-nifty.comこういうことと, 結局, 古来からの祖霊信仰が仏教的な体裁を帯びたもの?でしょうかねぇ...
一方, お隣の韓国では一族が本家に集まって先祖を祀る「チュソク(秋夕)」が中秋の名月の日に催される. これは宗教が入ってくる以前から続く民族的な慣習のようで, 現存する最古の史書「サムグクサギ(三国史記)」にはユリ(儒理)王の時代(西暦32年)に女子たちに機織りの競争をさせて陰暦8/15(つまり中秋の名月)に勝敗を決し, それによって歌舞を催した故事が記されている.
日本語: 秋夕 - Wikipedia
現代では, 家族が集まって先祖の祭壇をつくりごちそうを供えてから皆で食事し墓参するなどの行事が行われ, 旧正月とともに韓国の2大帰省イベントとなっていて都市周辺は大渋滞になる.
結局, 日本のお彼岸にしても韓国のチュソクにしても, 民族的な祖霊信仰がベースとなって仏教とか儒教とかの色彩と, 農耕文化の節目ということが混ざって風習となってるということでしょうか.
こういう所, 日本の仏教というのが宗教というより文化として土着しているという一面なんでしょうね.
合掌
※写真は記事と直接関係ございません