慶尚北道の真ん中あたりにあるチュワンサン国立公園に行ってみました. ポハンから北へ向かう国道31号はなかなか楽しいワインディングがあって, その辺り. 近くにはりんご畑が多い. 朝8時に駐車場に到着すると車も人もあまりいない.
また季節外れの国立公園に来てしまったのかな(?)と思いつつ登り始める. チュワン山の周(主?)峰(주봉)は726mであまり高くない. その奥に900m前後の峰が2つ.
頂上に向かう手前で絶景(かなぁ). 春霞で今ひとつ迫力に欠ける気もするが, 低いのに人気がある国立公園の山は奇岩の絶景が期待できるというのが韓国の山の傾向かも.
結局頂上までは誰にも会わず.
頂上. 石碑とベンチがあるだけ. 先客1名. 休憩して約4km先のカメ峰(가메봉)(882m)を目指す... が, 立入禁止の看板に立ちはだかられ断念. この時期山火事防止で立入禁止らしいと後で知るTT..
お!
あきらめて渓谷に降りると, なんか賑やか. 山登りより渓谷をたどって滝を見るコースが人気らしい. ヨンヨン(龍淵?)滝(용연폭포).
ヨンチュ滝(용추폭포). なるほど, こういうの見に来るわけね, と納得. 狭い岩の間に滝. 1枚で表現できない.
周王山の名前の由来:「周王(주왕 チュワン)」を自称した反乱者がここに隠れていたのが, 新羅の追手に見つかって殺されたということらしい. その現場と伝えられる周王屈(주왕굴 チュワングル).
日陰には氷の滝が残っていたりする.
チュワンを慰霊するために庵が建てられたのが周王庵(주왕암 チュワンアム). 参禅してる人がいた.
同じ谷なのに, 一方では花が咲き始めている. ミツバチも.
トーテムポール?
昼過ぎ下山.
麓の大典寺(デジョンサ 대전사).
銘版によると起源は7 or 9世紀, 10世紀に再建, その後イムジンウェラン(임진왜란文禄慶長の役)で再び大部分を焼失, 17世紀に再建とのこと. 2011年に発掘調査して木炭や焼けた土が大量に発見され, 朝鮮時代中期に火災で焼失した跡としている. 最近再建が進められているらしい.
韓国の寺院にはこのように秀吉の侵略で破壊されたとしているものがやたら多いが, 実は李氏朝鮮時代に儒教勢力により仏教寺院が破壊されたケースの方が多いとも言われる. 慶州の仏国寺などは記録があるそうだが, ここは疑心が湧く.
朝はガラガラだった駐車場もいっぱい.
ふと気づくのだが, マティーズは1台だけ. 観光地にこういうので来る人っていないんだな, と悟ったりする.(笑)
帰り道, 往路とは別のルートのワインディングをいい感じで走っていると, めちゃめちゃ速い小型トラック(リンゴ運ぶの?)に抜かれた. 峠にはイニシャルD? (汗)
おわり.