5インチのマクストフカセグレンとシュミットカセグレンはどちらもコンパクトでそこそこ見える魅力的な鏡筒.
スカイウォッチャーのMAK127はセレストロンのC5と比べると半額くらいの価格で, たぶん惑星などは若干よく見えるらしいという評判.
となると, まあMAK127という選択になるのかも知れないが, ポータブル架台でお気軽観望しようとすると, C5の軽さの魅力が大きくなる. 重量はMAK127が3.4kg, C5が2.3kg.
気になる2本について, 二重星の見え方の比較をしている動画がYoutubeにあった.
月や惑星の見え方を直接比較した情報が見つからない...
そこで....
最近C5が何処からか現れたので(笑), side-by-sideで月を撮影してみた.
MAK127:
C5:
MAK127はf=1500mm (F12), C5はf=1250mm (F10)なのでシャッター速度が1/250s, 1/500sと異なり, シーイングの影響が違う. それで, Autostakkert!3 (AS3)でスタックするときに全フレームの10%, 20%, 50%を使った場合を比較して, 見た感じベストと思われるものを使って, さらにGimpでwavelet分解/sharpenで鮮鋭化したのが上の2つの画像. MAKは50%, C5は20%のスタックになっている. (考えてみればシャッター速度をそろえてISOで調整すべきだったかも...)
C5の方が明るくシャッターが速いのでシーイングの影響を受けにくいはずだが, MAKの方が画像品質が安定している(AS3のグラフの感じ)という, ちょっと不可解なことになっている. まあ, 結果にあまり大きな差はない.
もう少しちゃんと比較するために, 両者とも20%スタックの画像を, その後のwavelet分解とかsharpenなどの処理なしで, 一部切り出して同サイズにしたもの(fの長いMAKの画像を縮小)はこのようになる↓.
これを見るとクレーターのヒダや小さなクレーターがMAKの方がよく分解されている.
ということで, 分解能はMAKの勝ち.
また, MAKはコントラストが高い(メニスカスレンズが迷光を散らすため?)長所もある.
もしかしたら, 筒内気流の影響もMAKの方が少ないのかも知れない?? 二重星を見た時の感じがMAKの方がクリーンだったような...
ということで, ひとまずMAKは手放せないということに. C5の軽さの魅力はなかなかなので, もしもC5とMAKの差があまりなければMAKを売却しようと思ってたのだが...
さて, どうしましょう?
<(-_-)>