先日, テジョンの某機関からJASMINEコード(蒸気爆発のシミュレーションするやつ)の使用法の講師を依頼されて行ってきた. 研究室の学生さんに, その日までに練習して当日インストラクターをしてねと軽く言ってテキストを渡しておいたら, 予想以上に貢献してくれてありがたかった. (3年半いる間に研究室でだいぶLinux伝道師をやってきた成果か?)
某機関の若い人たちは完全Windows世代でコマンドラインで操作するLinuxの世界をほとんど知らないらしく, 本論よりもそっちの方に時間がかかったりした. 少し年輩の管理職の方は90年代に安全解析コードをEWSで使ってcshには慣れてるけどbash(多くのLinuxディストリビューションでデフォルトになってる)は知らないとのこと. だが年寄りが若い人にコンピュータを教えるという構図はちょっと不思議である.
私はプログラムをLinux環境で開発していて, ポスト処理とかも今までのところPerlとGnuplotで済ませている. コストパフォーマンス最高なのだが, Linuxがあかんと言われると難しい. PerlとGnuplotはなんとかなるが, それらをつなぎ合わせるシェルが... 一度Windows上に同等の使用環境を作ろうとしたのだが, さすがにDOSバッチファイルでは辛い(し詰まらない)ので早々にやめた. 先方がcygwinでどうか?と言ってきて, うーんと思ったが一度試してみた. が, 結局私の推奨を聞きいれてくださり, Linux VMで, となった.
某機関の若い人々にLinuxを広めるのは健全なソフト開発文化(?)を継承するのにも有効と思う.
あ, カツ丼の話. 先方の担当の方, C氏が昼食に連れて行ってくれたのだが, 奥さんが日本料理を教わったという日本食やさんで, 「キシメン(기시맹)」という名の庶民的な感じの店. うどんと丼ものが美味しいという. (きしめんとは関係ない) 特にうどんはC氏が日本で食べたものと比べても違いがないくらいだと絶賛. 店主は日本で修行して来て今もたまに日本の師匠の所に行ってるとのこと.
そこで, 私はカツ丼を注文した.
「キシメン」のカツ丼(向こうにC氏の天ぷらうどん)
浅い器, うどんがおまけというのに少し違和感. カツがジューシーではなくカリカリした感じ. うー, C氏絶賛の天ぷらうどんにしとくべきだったか...と少しだけ後悔. だがともかくC氏のように日本食をこよなく愛して下さる韓国の人々はたくさんいることを希望的にとらえる. 実際, テジョンの研究所や大学が集まる一画には日本食やさん(といっても庶民的なラーメン, とんかつ, おにぎり, しゃぶしゃぶなど)がひしめく.
終わって新慶州駅に帰ってきて学生さんと別れた後, あのカツ丼に対する違和感の中身を究明しようと(?)駅構内の「キソヤ(기소야)」(日本食チェーン店)のカツ丼を食べてみた. こっちの方が美味しい..気もする. しかし, 共通点は浅い器に「うどんがおまけ」. なるほど, これが韓国のカツ丼の概念なのか?と納得することにする.
「キソヤ」のカツ丼
本日, 春の法要シーズンのために帰国. 大阪に到着するや, このカツ丼を巡る一件が再び心の中で頭をもたげ, 梅田の阪急の地下のレストラン街で遅めの昼食にカツ丼を探す.
「家族亭」という店を見つけてカツ丼を注文. 単品はなく, うどんかそばとのセットになるという.
「家族亭」のカツ丼
出てきたものを見た時, おお〜このジューシーなカツ!という喜びと共に, 軽い衝撃が走る. 「うどんがおまけ」と同じ構図ではないか!? 大阪ではカツ丼にうどん/そばがおまけという伝統があるの? あのテジョン「キシメン」といい日本食チェーン「キソヤ」といい, 大阪でカツ丼を習ってきたのか?
大社の「平和そば」のカツ丼(そば屋のカツ丼はうまいという評判)で再度確認が必要だ. この, ひっかかると追求しちゃう性格, どうなんだか...
え? "with Linux"は冒頭の無駄話だけか?
これLinuxでviで書いてます:-)
ちなみに, 場所は梅田の高速バス乗り場に近い「rootcafe」:D
(Androidはrootとってないけど)
おあとがよろしいようで...
え? 全く意味プー? :O
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後日談. 大社「そば縁」のカツ丼定食. けっこういい値段でボリュームありすぎ. ここも単品はなく(まあそば屋だから) 出雲名物割子そば2枚付き.