うちのお寺の向かい側は神社. 子供の頃は祭の露店が出るのを楽しみにしていたものだ.
今年の春は寺の行事の関係でいつもより少し早く帰国したので智伊(ちい)神社の祭を見ることができた.
出雲国風土記(733年)にも知乃社(ちのやしろ)と記録されている創立年代不明の古い神社とのこと. 祭神はタカミムスビノカミ(高皇産霊神又は高御産巣日神)とハニヤスヒメノカミ(埴安姫神).
タカミムスビはアメノミナカヌシ(天之御中主), カミムスビ(神産巣日)と共に造化三神の一柱とされる. (創造主を中心とする三位一体みたいな?)
ここの地名, 知井宮(ちいみや)町の由来はこの神社. 笛の音が聞こえて町内の人たちがあつまっていたので行ってみると, 神楽が催されていた.
ちょうど演目は最後のヤマタノオロチ!
クシナダヒメがヤマタノオロチ(8つ頭のある大蛇)の生贄に...
ヒーロー登場! スサノオノミコト!
たぁー! 最近の演出は火とか吹いたりするのかぁ... 石見神楽みたいに派手だが, プロを呼んでるのか?
分かりやすいストーリーで子供たちにも人気.
やっつけましたぁ.
しっぽから出てきたのが天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ) 別名, 草薙の剣とも言われ天皇家の三種の神器のひとつ. 熱田神宮に祀られている.
たたら技術による鉄剣の産出を意味しているのか?
今年は桜の季節に曇りや雨の日が多く, せっかく咲いてる桜がいまひとつ華やかでないのがちょっと..
ともあれ, 思いがけず見られた智伊神社の神楽でした :-)