雨男らしいので野外での活動は常に天気を見て出撃する気まぐれアタックである, というのはさておき...
出雲の北山は急勾配の上に東西に尾根が連なり, 縦走すると出雲平野の絶景を楽しめるし, 並行して走る一畑電車があるので, どこかに車を置いて縦走し, 降りて電車で車の所に帰るというワザが使えるお手軽縦走ルートである.
2012年に弥山(みせん)から矢尾(やび)峠までの前半と, その東, 最高峰の鼻高山(はなたかせん)と東端の旅伏山(たぶしさん)をふくむ後半を別の日に歩いた. 各々半日の行程なので一度に続けるとまる1日の結構タフな行程になる.
先日まで帰省していた子が登ろうと話していたのだが, 正月になってから雨だったり都合が合わなかったりで登れず, 子が旅立った翌日に天気が良いのできまぐれ単独登山となった.
出雲大社近くの「みせん広場」駐車場に車をおいて朝9時ごろ弥山(506m)を登り始める. 登山道入り口までに路地でおばあさん2名に遭遇. 「みしぇんさんのぼらいますかぁ, きぃつけてにぇぇ」と温かく見送られる.
弥山は500mを一気に登る道. 昨年夏に子とその友達を連れて登ったのだがその時と比べて足が重い気がする. 秋以来の運動不足の自覚症状, 多忙でも定期的に体力維持のための活動を何かしないと...と痛感.
ともあれ, 約1時間で弥山頂上.
↓西側: 日本海, 長浜海岸, 遠くに三瓶山. 右下の松林は出雲大社の参道.
↓東側: 浜山運動公園, 出雲市街.
北山の稜線で眺望の開けた峰はこの弥山(みせん, 506m), 鼻高山(はなたかせん, 536m), 旅伏山(たぶしさん, 412m)の3つの峰で, 各々出雲平野の西, 中, 東を正面に見る. (途中もいくつか景色の良いスポットがあったかも)
中でもこの弥山の山頂は私家版出雲の絶景No.1.
弥山から東はかなり急な長い下りがある. このところ雨が多かったのでぬかるんで滑りやすく, ロープに全面的につかまって下りる感じ.
木々が無くなり突然眺望が開けた.
↑ お墓ではありません. 植林した幼木にプラスチックの保護筒?
↓森づくり事業だそうです. マツクイムシで松が無くなったところに本来の植生である広葉樹を植林しているらしい.
↓遥堪(ようかん)峠
↓鮮やかな橙色の実をつけた木. 野生の柿?
↓矢尾(やび)峠 (難読地名がつづきます(笑))
ここから後半. 弥山〜矢尾峠はアップダウンが多くかなり急勾配もあるのに対して後半は比較的なだらか. と思うのですが....
鼻高山(536m). 北山の最高峰.
↓出雲市街が南西に. 光芒が注いで神々しいですね.
↓東には斐伊川が近づいてくる.
この後, 旅伏山へ向かう途中で道を間違えるハプニング.「鳶巣なんとか」という標識が要注意のようだ. 旅伏への稜線をたどっているつもりだったのに, いつの間にか南に分岐した「鳶が巣山」方面の稜線に入っていて, 結構下ってから不審な標識に出会ってGPSで位置を確認して気づいた(TT).
後から来たクロカン風の若い人に, 旅伏はあっち(彼の来た方向)でいいかと聞いたら彼もまた, 「え, 私は旅伏に向かっているんですけど」という. 同じ間違いをしたらしい. 二人で元の道を帰り(速くてしんどいTT), 元の稜線に東へ向かう目印(木に巻いてある赤やピンクのテープ)を見つけて迷走終了.
旅伏(たぶし)山. 東屋のある公園になっている.
↓旅伏から南西を見る. 斐伊川のカーブが正面に.
↓東を見る. あら?大山が見えないTT
Facebookのアルバムに載せた2012年冬の北山縦走(矢尾峠から旅伏)では, たしかに大山が見えていた.↓ 今は杉林が伸びて見えなくなった??
旅伏山の頂上近くにある都武自(つむし)神社. 何があったのか鳥居が倒れそう. 少し下にある石の鳥居は倒れていた.↓
15:30ごろ旅伏山の麓の駐車場に到着.
2km歩いて一畑電車の旅伏駅へ. 16時すぎに着いたのだが...
休日の16:00台は電車1本もなし@@ 自販機の温かいコーンスープをすすりながら1時間待つ.
途中で川跡(かわと)駅で乗り換えて出雲大社前駅まで.
みせん広場に置いた車にたどり着いたのは18:00前. 西の空には宵の明星.
そして...
北山温泉で一息. 出雲はサウナがあまりないのだが, ここにあるのを知った. 男湯と女湯のサウナが日替わりで交互に開き, 男湯は奇数日らしい.
鼻高山の手前あたりで太ももが痙りそうになったので本日の山歩きはかなり脚にひびいている. 温めてほぐすのが明日からのまともな生活にとても重要(笑)
穏やかな天気と絶景に感謝.
<合掌>