Matizと暮らす最後の週末(TT)ということで(先日まちがってガソリン20L入れられてしまったこともあり), ポハンの北のヨンドク(영덕)方面に出掛けてきた.
もともとはまだ登っていないポハン最高峰のミョンボン山(면봉산 1113m)に登ろうと思ったのだが, そういえば登山道具は前回の帰国で持って帰ってしまっていて, この季節1000mを越える所に普段着で行くのはハマりそうで断念TT. 代わりに, ヨンドクのジャンサ(장사 長沙)海岸に現れた船(実はジャンサ上陸作戦の資料館として建設中と最近知る)とパルガク寺(팔각사 八角寺, 4年前に登山の帰りに立ち寄ったら住職(霊能おばあさん)と知り合いになって..)に行ってきた. クリーニングしてキレイになった毛布を贈物に(引揚げ前の物の処分の一環).
6.25動乱のときに戦況を一変させた歴史的なインチョン(인천 仁川)上陸作戦の裏で, 多くの学生兵士の犠牲者を出したジャンサ上陸作戦というのがあった. 1950年9月13日にプサンから出発したムンサン号(문산호, 学徒兵772名を含む韓国軍)が翌14日早朝にヨンドクのジャンサ海岸に上陸し, 反対側の西海岸で展開する仁川上陸作戦から北朝鮮軍の目をそらす陽動作戦として成功した他, 7番国道(韓国プサン~北朝鮮のハムギョン北道オンソン(함경북도 온성 咸鏡北道穩城))を封鎖して北朝鮮軍の補給路を断つことに成功した. 一方で船が台風の影響で座礁し, 上陸軍の補給ができなくなり多くの兵士が戦死または行方不明となった.
<慰霊塔の後ろ側>
<今も悲劇の戦闘の様子を記録する兵士たちの向こうは海水浴場>
<ムンサン号の実物大模型はジャンサ上陸作戦戦勝記念館として建設中, 2018年中に開館予定とのこと>
1991年にムンサン号が沈没しているのが発見され, 2015年からヨンドク郡によってジャンサ上陸作戦戦勝記念公園として整備中とのこと. (Wikipediaなど)
このジャンサ海水浴場から山道を20kmほど入るとパルガク山(팔각산 八角山 633m)があり, その近くにパルガク寺という小さなお寺がある.
パルガク寺のヘジョンスニム(혜정스님 スニム=お坊さん). パルガク山でよく祈祷していた霊通者で54才の時にこのお寺を建立したとのこと. 韓国のお坊さんはお経をとてもメロディックに読むがなかなかまねできない. 般若心経を誦んで録音させてと頼んだらいろいろ誦んで下さり家族の健康とかいろいろ祈祷までしてくださった. 4年前にお寺の前の畑に植えたリンゴが収穫できるようになったといってリンゴとかいろいろ...(今の季節にリンゴ??)
地元のおばあさんの言葉(方言が強い)なのでよくは分からないがなんとなくダイタ〜イのところで会話をしている感じ, こちらで会ったお坊さんたちの中では一番印象に残る人物.
え? マティーズが全然出てこない? まぁまぁ...