先週末は同好会の「自主観望会+」(出雲星空観望会がここ2年は新型コロナ対策で縮小版のウチワの集まりになっている)が稗原町のやまびこ農園で行われました.
史上稀な月のない終夜晴天!で, 小規模ながらなかなか盛り上がりました.
成果はこのように...
(詳しい撮影データは画像をクリックするとFlickrに飛ぶのでそちらの方で.)
M16 わし星雲(へび座): 水素の出す赤い光(Hα線)の星雲. 真ん中にある指のような形の暗黒星雲は, その先端には生まれたばかりの星が隠れているのがハッブル望遠鏡で観測された(1995)とのことで, 「創造の柱」という別名がある.
(R200SS, GSO 2"コマコレ, QBPフィルタ, X-T20で撮影)
NGC7293 らせん状星雲(みずがめ座): 惑星状星雲(寿命を終えつつある星(赤色巨星とか)が放出したガスが広がって球状になったもの)の中ではデカい方. 淡い部分が写ると眼の形になるはずで「Eye of God」という別名もある. 南に低いので空の透明度が良くないとよく写らないが, この時は空の低いところに薄雲かガスがかかってできはイマイチ.
(R200SS, GSO 2"コマコレ, QBPフィルタ, X-T20で撮影)
M33 さんかく座銀河: アンドロメダ座とさんかく座の間にあって, アンドロメダ銀河M31と, アンドロメダ座の真ん中の星を中心に対称の位置にある. うちの銀河とM31とともに局所銀河群を作る. 距離はM31と同じくらいで300万光年.
(R200SS, GSO 2"コマコレ, LPR-Nフィルタ, X-T20で撮影)
NGC1909 魔女の横顔星雲(エリダヌス座): 魔女の横顔っぽく見えるように逆さにしてあります(上が南). オリオン座のリゲル(右端の明るい星)の光を反射して光っている反射星雲. とても淡く, 反射光だから星の光と同じ波長で, しかもまわりに微光星がいっぱいある. フィルタを使って星の光を落として星雲を浮かび上がらせるワザが使えない. それで, F4で1時間以上露出時間を稼いでみたらこんな感じに.
(Nikkor ED 180mmF2.8=>4, Kenko LPR type1 フィルタ使用, X-E2で撮影)
この星雲を撮る時に厄介なのがリゲルのゴーストで, このレンズに光害防止フィルタをつけると100%リゲルと対称の位置に立派なゴーストが出てくる. それで, リゲルを端っこに入れることによってゴーストを端っこに持っていって, ゴーストの写ったところをトリミングで落とす荒ワザを...(笑)
M78星雲と流星(オリオン座): (日本では特定の年代に)有名なウルトラの星. 英語だとCasper the friendly ghost nebula (キャスパーっていう映画ありました, 1995)とも. 撮影中に1コマだけちょうど流星が飛んだのがあって, そのコマを追加でスタックしてあります. ウルトラマンが出撃?
(R200SS, GSO 2"コマコレ, フィルタなし(付け忘れTT), X-T20で撮影)