同好会の某氏のブログで, 3/18にISSが上空を通過するという話が出ていたのでStellariumで確認してみたら, こんな感じ. スバルの端をかすめて行く感じでなかなか良い.
前日まで晴れで当日は曇るような天気予報だったが, 当日になって見るとISS通過予定の19:30ごろは晴れていそうだったので, 迎え撃つことにした(笑).
成果は...
180mm望遠レンズで縦構図でスバルを真ん中に入れておけば画角をISSが縦断する計画は成功. 右下は月明かりでカブっている.
さらに, 拡大撮影. 以前は望遠鏡の直焦点にカメラをつけておいてファインダーを覗きながら手動追尾するというワザもやってみたが, f=750mmの15cm反射望遠鏡+バーロー+ミラーレス(APS-C)とか, f=420mmの7cm屈折でASIカメラ(1/2インチ)ではまだ象が小さかった. それをf=1830mmのカセグレンにASIカメラで試みる. これだと画角が狭すぎて手動で捕まる気がしない. 今回はスバルの端の星のところを通過すると予想されるのでそこに待ち伏せで...
なんとか撮れました:-) 7個の像を切り出してスタックしてみたら...
こんな感じ.
子曰く「拡大したらつぶれた蚊みたい」
美しく太陽電池パネルを広げた姿の写真も見かけるのでそういうのが見えないかと期待もするのだが, 夕方上空を通過する場合はパネルが地面に対して立っている(要するにお日様に向いてるだろうから)ので, しょうがない.
昼間に太陽の前を通るとか, 夜に月の前を通るとかいう場合は美しい形に見えるのかも.
野口さんお元気で!!
追記: 月明かりが消えるか?
上のスバル(M45)といっしょの写真のように月明かりでカブっていたりするときに, ここを消すフラット処理ができるか?ということで, セルフ・フラットを試してみた.
しかし, 結果はこんな感じで, 月明かりは消せたが周囲に明るくなってしまうという問題が出た.
方法はこんな感じ.
- ISSの軌跡が入ったコマ以外(スバルだけ)のコマをそのまま(アラインメントなし)スタックしてPNGに出す(Siril)
- これをGimpでGaussian Blurをかける. radius 200と大きくすると, 星は消える. さらにDesaturateでグレー画像にする.
- これをSirilでFITS変換してフラット画像として使う.
なんで周辺が白くなるか?
Gaussian Blurをかける時に, 周辺部は平均化すべき範囲のうち画角の外にはみ出す部分がある. このデータのない部分をどう扱うかで, 例えば縁のデータ(いちばん暗い)で埋めてしまえば縁のあたりは暗すぎる結果となる. この平均化のためのデータの補完のしかたによって影響されるのでは?と思っている.
月明かりの他に街明かりのカブりなどもある程度補正できれば, ボツにしなくでも良い範囲が拡がりそうだが...